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【こぶ平レポート】”大学女子ラクロス”どこより早い展望

先日のクラブラクロスの展望に続いて、とっても気の早い大学ラクロスの展望をお伝えします。


日本一4連覇の女子ラクロスから、Pre Season(開幕までまだ、2か月以上ありますから確実ではないです。)の状況と展望を書いてみました。特に、今年も関東が引っ張りそうですので、関東中心になりますことをお許し下さい。

東京六大学戦で慶應義塾が負けずに、先日の早慶戦まで、まだ昨シーズンからの無敗記録が続いています。特に極寒での六大学戦で早稲田と引き分けましたが、早慶戦では早稲田を圧倒する形になりかなり、敵なしの様相を見せています。非公式ですが、慶應の唯一の敗戦は、東海大学との春の
練習試合だったようです。

今年の、慶應義塾女子ラクロスを簡単に表すと、「(いい意味で)さぼる選手がいなくなった」という点で昨年より総合力が上がっています。昨年の全日本選手権で覚醒MVPの選手もいれば、自分が走る事で引っ張るリーダーもいて、全員の走りに躊躇がなくなったようなチームです。
従って、この慶應義塾の壁を破るには、3つのパターンがあると思います。

①普通に1on1で凌駕する
②1on1を挑まずに、1on1に来たスペースを活用する
③2、3名でのチェックのスピードで上回り、相手のボールを奪いきる 

しかしながら、どれも慶應義塾が優れているのでそれを上回る事は至難の業かもしれませんね。
あと、3か月弱で各校がどのような成長を見せるのか、どのような戦術で戦うのか楽しみです。

 慶應義塾に並ぶと言われていた、今年の東海大学。4月末の東海フェスティバルで意外な脆さを見せた為、評価が下がっているようですが、あの試合では何か確信的なテーマがあって臨んだように見受けられた東海。慶應との相対論で言うと①のパターンができるチームに変わりはないでしょう。ただ、DFは課題でしょう。(そこは明確なはずです。)

逆に、東海に快勝した日本体育大は久々にチームに明確な意思が存在するようになったように見えます。
コーチの交代も一つの要因ですが、全員が走り切る事は慶應義塾と対抗できるものになっているように見えました。ただ、DFや、シューター、パスのスキルという点で飛躍的進化が望まれます。

昨年4連覇直前で唯一の敗北を喫した明治大学は、今年もらしいチーム作りで確実に勝ち切れる力を保っている事は間違いないようです。ただ、昨年課題と見えた、得点力については直ぐに改善ができているというわけではないと見ています。

最近の明立戦では主力数枚欠いての、戦いではあったのですが、主力を同じように欠いた立教に対して1対10と、六大学戦からみると淡白な試合をしているのです。これは層の厚さに置いて立教が優位だった事以上に、いつもの年より課題が多そうなチームだと見ています。(ここ4年間のレベルが高かったので、それに対してという意味もありますが)。昨年の決勝戦の2対5の差を埋め切れていないと見ています。

それに対して、明立戦に久々に快勝を見せた立教大学。実際の所、日本代表強化練習や、実力のある2年生の多くも‘あかつき杯’に出張していた状況での力の発揮は、春からの低調なパフォーマンスから脱却したきっかけとなったのではないでしょうか?怖いチームになっていくような気がします。必要なのは、しっかりしたリーダーシップを担う選手ではないでしょうか?

さらに、昨年「涙のFinal4進出ならず。」からコーチングスタッフも変わり、主力選手も大幅に変わった早稲田大学。春の手探り状態から、全員が変わろうとする意志を持ち、その変わるべき方向が定まって来た状況にあり、今後の伸び代が一番大きそうなチームに見えます。早慶戦後半の状態をベースに進化をして、自分達への自信に繋げる事が大事なように見ています。

関東女子のこのTop6の図式が、変わるとすれば青山学院大学の覚醒と東京農業大学の熟成なのかもしれません。
青山学院は、その淡白に見えるラクロスの殻が破れずに来たこの3年ぐらいから、3年生の覚醒が見られても遅くはないかな?日本代表流の大学らしくないラクロスがしっかり理解して、詰めるところを詰め切れれば新しいラクロスを魅せてくれるかもしれません。

東京農業は日本代表選手がLeadするラクロスから、全員がそれに並べる力を持つに至った時に、全員で点が取れるチームになると見ていて、それは今年に他ならないような気がしています。

昨年躍進を遂げた、東京学芸大学はまだチームの目指す方向に全員が進め切れていない、か、どの方向に持っていくのかが定まっていないように見ています。まだ、個々の距離感をかくにんしているような。
そこのところが明確になって、それに向けて選手が覚悟を決めないと開幕に間に合わない場合もありそうです。

昨年、1部へ3年ぶりに再昇格を決めた学習院、昨年確実に残留を果たした成蹊、法政の各校は確実な力のアップを果たされていそうです。特に2部1番の実力校中央大学に打ち勝った成蹊大学は若いチームの苦しみを抜けてきただけに、今年躍進が期待されるチームになっています。

そして、そんなチームがそろう関東学生女子ラクロス 1部リーグの組み分けが決まりました。

どちらの組も激戦が続きそうですが、まったく不埒な予想としては、慶應義塾、立教、東海、日体大のFinal4を予想します。根拠はありません。ただ、予想は外れる物として、逆に他の大学が進化される事を期待しての予想です。

因みに、30/49 という数字があります。これは何かご存知ですか?

2018年度日本女子ラクロス強化指定選手に占める大学生の割合です。将来を見据えてという事で大学生が多いのですが、その中でこの関東学生リーグから21名が選ばれており、全てこの1部リーグからの選出です。内訳は 慶應義塾 4名(AT2名、G2名)、 明治4名(G、DF2名)、東海3名(AT,MF2名)、立教3名(AT,MF2名)、早稲田1名(DF)、日本体育1名(MF)、学習院1名(AT)青山学院3名(AT2名、MF)、成蹊1名(DF)、東京農業1名(AT)
チームでの活性化に役立つとすれば又、進化の加速もみられそうです。

一方 同志社2名(G,DF)、 福岡教育2名(MF)、福岡(MF)、関西学院(DF)、愛知教育(G)、南山(MF)も強化選手に選ばれており、特に九州地区からの3名選出は地道な強化策が実ってきた事を表しているようにも見えます。

そして、関東以外の各地区の様相は色々な情報からの推測ですが、
九州地区 福岡教育vs福岡
中四国 岡山vs愛媛 
関西  同志社vs関西学院  
中部 南山vs愛知教育 
東北 宮城学院 vs 東北 
北海道 北海道 vs 北翔 
という図式でしょうか?まあ、決めつけるにはあまりにも情報が少なすぎますので、蛇足という事で。

 Lacrosse makes friends!
次は男子大学リーグの展望についてお伝えする予定です。

こぶ平

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