【こぶ平レポート】関西学生リーグFINAL4の結果感想
ラクロス、全日本大会へ向かう戦い、先週末学生リーグ3地区のプレーオフが開催されました。
第10回全日本学生選手権に向かう九州学生リーグの代表が決定し、関西地区のFinal4 男女の試合が実施された。その結果から大会に向けて、試合を考察します。
関西地区|女子ラクロス
◉今年、女子で初のファイナル4進出校が出た関西地区
10月28日(日)10時 ファイスオフから4試合 @鶴見緑地スタジアム(有料試合)
<女子> ナイターで行われた2試合
関西学院大学(リーグ戦1位)vs大阪教育大学(リーグ戦4位 ファイナル4初出場)
同志社大学 (リーグ戦2位)vs関西大学(リーグ戦3位)
①関西学院大学(リーグ戦1位)vs大阪教育大学(リーグ戦4位 ファイナル4初出場)
大阪教育は今年初出場。常連の関西学院にどのようにどのように勝負を挑むのかに注目が集まった。
リーグ戦では3:14と一蹴された大阪教育。情報では現コーチが就任されて以来数年間年に渡る育成の成果が問われる試合でもあったのですが、見事な戦いぶりだったようです。
前半こそ5対1と、初のファイナル4で固さがあったのでしょうか?ミスもあって関学の攻勢にさらされますが、後半1対6とされてからは、攻勢に転じ一方的な形で進められたといっても過言ではないでしょう。関学のLiveChatでもディフェンスシーンがほとんどです。
結果は 4対6(私の予想は 6対12でした。大教さんすみません。)
初の舞台で輝けたのではないだろうか?
一方の関西学院。シーズン開幕前は劣勢を噂されていたが、蓋を開けると開幕戦で立命館に12対3と快勝から始まり、龍谷にもチャレンジできた。3試合目は関西に8対7と苦戦しながらも、想定通りの戦いを進めてきたのだろう、3試合目の山場同志社に10対5と勝ち切るとそのまま全勝でリーグ戦を終えての戦いだったが、勝ち切る事がここでのミッションだったのかも知れない。
昨年の3位からの復活まであと1つとなった。
②同志社大学 (リーグ戦2位)vs関西大学(リーグ戦3位)
8対7 (予想は12対5)
昨年ファイナル4で関西学院を破り初の決勝進出を果たした関西大学。その経験値はファイナル4での戦い方を知る上で貴重だったのだろう。今年も開幕戦の同志社戦3対13と苦戦を強いられたが格下にはきっちり勝ちながら、整えた力は発揮されたのだと思われる対する同志社は今年下馬評では高い物があった。しかし、今年入れ替え戦に回った、立命館に6対8と敗れるなど不安定なシーズンを送った内容を払しょくした結果ではなかった。
実は今季1度だけ関西で試合を観たのだが、その時の同志社の状態も悪かった(グラウンド状態は確かに最悪だったが、その分の工夫がないまま、関西学院に完敗している。)。
一ケ月経過し、前半6対2同志社リードから後半は2対5と私が描く後半失速イメージと変わっていない。ただ、最終的には勝ち切る力はある訳で、決勝は同じ傾向の見える関西学院との戦いでは、全く異なる戦いぶりに変わる事になるのであろう。
<過去のFinal4出場チームと順位>
リーグ戦順位(1位から右へ)
【2018年】関西学院、同志社、関西、大阪教育 総合優勝:?
【2017年】関西学院、同志社、立命館、関西 総合優勝:同志社
【2016年】同志社、関西学院、関西、立命館 総合優勝:関西学院(日本一)
【2015年】関西学院、関西、同志社、立命館 総合優勝:関西学院
【2014年】立命館、関西、関西学院、武庫川女子 総合優勝:関西学院
【2013年】関西学院、関西、同志社、武庫川女子 総合優勝:関西学院
【2012年】同志社、近畿、大阪国際、関西学院 総合優勝:同志社
【2011年】関西学院、同志社、近畿、大阪国際 総合優勝:関西学院(学生日本一)
【2010年】同志社、武庫川女子、関西学院、大阪国際 総合優勝:同志社
【2009年】大阪国際、関西学院、同志社、大阪大谷 総合優勝:大阪国際 (第1回全日本学生選手権)
過去のリーグ戦の成績と最終の優勝とを書きだしてみたが、2014年以降、リーグ戦からのUp-setが多い。
今年はどうなるのか?昨年関西学院は決勝に進めず、同志社との決勝での対戦は2016年以来となる。
その時の戦いは、8対7 関西学院のUp-setであり、関西学院はそのまま日本一まで上り詰めている。
関西地区|男子ラクロス
予想に置いて「正直一番読めないのが、関西学生リーグ男子である。」と書いた。正に結果はその通り。
関西学院大学(リーグ戦1位)vs神戸大学(リーグ戦4位)
立命館大学 (リーグ戦2位)vs京都大学(リーグ戦3位)
の組み合わせ。
☆関西学院vs神戸 予想 9対7で関西学院の勝利 は1対8 神戸大学の完勝
☆立命館vs京都 予想 5対6京都の勝利 は6対8と京都が抑えきった。
今年、1部へ復帰した京都、伝統の地力は決勝トーナメントでさらに集中力を増した結果発揮されたのではないか?逆転のファイナル4を勝ち取り3年間の思いを背負った4年生のモチベーションは、10月6日にリーグ戦1対12の敗戦となった立命館に対して3週間で逆転をするところまで研ぎすまされたのだろう。2Q3分まで0対2とリードされる展開からを詰めるところまで来させる力となっているはず。
前半を4対3、後半も4対3としっかり勝ち切ったあたり、1部に昇格直ぐのチームとは思えない力を発揮している。
それを、伝統の力と言えばそれまでだが、やはり集中力が高いチームなのであろう。
京都大学の得点は 2番 3点、6番11番 各2点 16番 1点 なので、取るべき人が取った結果と言える。
又51番ゴーリーのセーブも効果大であった。
一方の立命館について、エンジのユニフォームの色が似ているだけではなく、早稲田と同じようなパワーを持った攻撃力の高いチーム作りをするのが立命館なのだが、リーグ戦の京大戦で見せつけた力は、相手が対応をすると、抑えられる、やや単調なものだったのかも知れない。その辺は早稲田と異なる点でもあるようだ。力強さに、バリエーションが加われば、ブレークスルーとなるのであろう。そろそろ関西王者になりたい所だが、その夢は来年に持ち越された。
もう一つの試合、今年無敗の関西学院はリーグ戦でも15対3圧倒と圧倒した神戸に負けるとは思わなかったのだろう?
神戸は、強者の血脈が流れる、動きの豊かなラクロスで対応、中盤のチェックでフィールドを制圧することに成功した。
ゴーリー12番のセーブも効いて、結果的に大差の試合となった。
今年の春、七夕ラクロスにおける早稲田大学との戦いで 7対15と一蹴された関西学院は、その雪辱を果たす場へは進めなかった。
1部リーグへ4年ぶり復帰した京都大学がその復活を全国に見せつけるのか?それとも2013年2016年に果たせなかった打倒関東の夢成就を期す神戸大学が勝つのか? 今年6月に行われた京都と神戸の定期戦は6対4、リーグ戦も8対5と京都が勝っている。その差は広がるのか、逆転はあるのか?注目の戦いは11月3日(土)もうすぐである。
因みに、関西地区の決勝で京都大学と神戸大学が合い見えた年があった。2011年の11月13日である。
その時は 京都 10 vs 3 神戸 で京都が勝っている。
関西地区学生ファイナル 11月3日(土) @大阪 ヤンマーフィールド長居 10時フェイスオフ
【男子】神戸大学(リーグ戦4位) vs 京都大学(リーグ戦3位)
【女子】関西学院大学(リーグ戦1位) vs 同志社大学(リーグ戦2位)
予想は次回のコラムで 行います。
九州地区、全日本クラブ選手権の考察は次回レポートで行います。