【こぶ平ラクロス】全国のラクロス途中経過。全国へ向けて〜 北海道・東北・東海地区編 〜
先に書いた、関東学生のラクロスでシーズン予選ラウンド振り返りに続き全国に目を移していこう。今年は全国的にも新世紀の夜明けの予感が高まっている。2009年現行の全日本大学選手権となってからの動きと対比しながらお伝えする。
先ずは北日本から。
北海道地区
☆ 男子ラクロス
2000年から昨年まで、北海道の男子ラクロスは北海道大学のラクロスと言っても過言ではなかった。実際、1996年に始まった北海道男子学生リーグ戦4年連続北海学園大学の覇権が続いたが、2000年以降2014年の北海学園大学の復権以外全て北海道大学が歴史を作ってきた。そして、それは今年も続く形となっているが予選では北海道大学が全勝を保ったものの2位の北海学園大学との戦いでは6対4と差がなく、3位の北翔大学(2000年代前半は女子ラクロスをリードした北海道浅井学園大学)も2位の北海学園大学に対して1対4と善戦をしている。しかし、全国大会での勝利を勝ちとったのも北海道大学であり、全国をターゲットに進化を続けるのも北海道大学であることを考えると、北海道男子ラクロスの歴史が変わるのにはまだ時間はかかりそうだが、北海道のクラブラクロスが活性化するのを受けて学生の継続性も高まり行くなかで弾ける時期もそう遠くは無さそうだ。今期の決勝戦は楽しみである。
☆ 女子ラクロス
1995年開始と男子より先にラクロスのリーグ戦を始めた北海道地区女子。1990年代は北海学園大学と北星学園大学の時代から、2000年代は北翔大学と北海道大学の時代。2010年以降は北海学園大学、北海道大学、北翔大学の3TOP時代と言えた。しかし2019年に全国大会での初勝利を上げたのはやはり北海道大学であり、やはり主導的な存在だったと言える。しかし、近年北海学園大学に代わり力をつけてきた第4の存在がいる。酪農学園大学である。2015年の参入から8年目遂にリーグ戦2位まで昇り、決勝戦へ臨む所まで来た。この快挙に注目をしたいし、又決勝で勝って全国に名を知らしめて欲しい。一方で、2010年代前半まで上位を争った藤女子大学の名がリーグ戦から消えたのは残念だ。是非復活して欲しいし、助けてあげることも必要だと思う。
かくして北海道地区の決勝は
- 男子 北海道大学 vs 北海学園大学
- 女子 北海道大学 vs 酪農学園大学
となった。歴史は変わるか?
東北地区
☆ 男子ラクロス
東北地区も又、東北大学が歴史を主導して来た事実がある。1994年のリーグ戦開始からほぼ東北大学が勝つという歴史も2010年からの3年間は新潟大学、岩手大学に一旦明け渡した王座も2013年以降は独占、全国大会で関西地区代表を破り決勝戦まで進出して東北に注目を引き付けたのも東北大学だった。そしてコロナ禍においても確実にチームを作ってきたようだ。今期も揺るがない戦いかたで当面のライバルと目されたので岩手大学との間でも15対4と快勝している。ポイントは東北地区決勝を含めて5試合しかできない試合経験不足ではないか?ユニークなラクロスを見せる岩手大学や、新潟大学がプレーオフに向けてどのように進化させて来るかも注目される。
☆ 女子ラクロス
東北地区で、常に東北大学と覇を競ってきた宮城学院女子大学が今期活動を休止されたのが危惧されるが、当面のライバルが不出場で東北大学のポジションは万全のように見える。過去何度も全国大会でのベスト4を経験してきた東北大学にとっては東北地区戦は通過点のようにも見えるが、今年形式の変わった全日本大学選手権で1回戦戦う東海地区代表との戦いに向けては男子同様、より高いレベルとの試合経験が必須となる。
一方で東北地区でも歴史が動いた、ここ2年コロナ禍において着実に進化してきた大学がある。福島大学だ。今期予選リーグ戦では東北大学には勉強を余儀なくされたが、岩手、新潟、東北学院には快勝し初のリーグ戦2番でプレーオフに進出した。選手が少ない中での健闘に注目したい。Youtube で彼女達の情報が得られる。そして、宮城学院女子大学の復活も願うばかりだ。
東海地区
先日地区の決勝戦が行われ男女とも、名古屋大学vs南山大学の組み合わせになったが女子の方は、60分で決着が着かず、延長サドゥン·ヴィクトリーにて南山大学が勝ちきり、昨年果たせなかった関東勢を破る夢の実現に道を繋ぐ結果となった。(これについては詳述する)
☆ 男子ラクロス
予選リーグ戦では名城大学に5対4、南山大学に7対6、岐阜大学戦に至っては2対1という僅差で勝利した名古屋大学だが、決勝では予選で苦しんだ南山大学に対して前半を1対3のビハインドで折り返すも、3Q 1番の3得点等で逆転すると、4Q 8対0の爆裂攻撃で、終わってみれば13対3の勝利。東北代表と戦う全国大会への出場権を獲得した。
☆ 女子ラクロス
予選リーグ戦では10対10で引き分けた両チーム。お互いに高い決定力を持つ選手が存在するなか、相手のエースを封じ合う展開から総合的な動きでやや上回った南山大学が先行する形で終盤へ進んだが、残り僅か執念を見せた名古屋大学。最後に同点に追い付き、勢いに乗って延長戦に臨んだが、ここぞの時の集中力の強さで南山大学が決めきり名古屋大学14年ぶりの夢を砕いた。最後の1点の重さを体験した名古屋大学には来期エースが抜けた後の真価を試される時に、この体験を生かして欲しい。
こうして、東海地区は
男子 名古屋大学 2年連続の出場
女子 南山大学 3年連続の出場
全国大会では東北代表と戦う。その先の関東の大学を破る目標に向けて個の力の強化は必須となる。
続き西日本編は次にしよう。
やっぱラクロスって最高!
こぶ平