こぶ平コラム

【こぶ平レポート】大学ラクロス全国大会への道。西日本でも歴史が動いた 〜中四国地区編〜

男子決勝戦で新たな歴史のページが加わった — 広島大学の快挙

この地区は、岡山大学という絶対的存在があり、男女とも中四国のラクロスをリードしてきた。1993年から始まった歴史の中で、初期には男子山口大学、女子川崎医療福祉大学が牽引したが1996年以降台頭してきた岡山大学が20002年以降男女ともに数回他の大学に譲ったものの多くの優勝を重ねてきた。近年男子の徳島大学、女子の愛媛大学が拮抗した勢力になってきたがそれでも毎年ファイナルの舞台を外すことはなかった。しかし今年は様相が異なった。リーグ戦では中国地区を順当に1位通過した男子岡山大学が決勝トーナメント1回戦で四国地区2位の徳島大学に抑え込まれて敗北を喫し決勝戦に進出できなかった。一方で四国地区1位となった松山大学を破ったのが中国地区2位となった広島大学だった。

女子に目を転じると、徳島大学が2年連続の四国地区1位となり、決勝戦へと駒を進め、岡山大学に挑戦する形となった。

男子ラクロス

過去に全国大会出場経験もあり、今大会でも中国地区1位の岡山大学を破った徳島大学に対して、地区リーグ戦で岡山大学に6対9と敗北を喫し、決勝進出も初めてとなる広島大学の分が悪いと考えていたが、ポイントとなるフェイスオフを務めるU-21世界選手権代表チームのフェイスオッファー11番平田征継選手のフェイスオフコントロールにより試合の流れを引き込み、最後は挽回を図る徳島大学の前のめりになる所をついて得点を重ね10対8で制して、一気に中四国地区代表の座をつかみ切った。この結果の背景にはU-21代表の力を発揮した平田選手の働きは大きいが、その活動から持ち帰った勝つために必要なことのフィードバックが大きかったと見ている。クリアに際して守備選手の積極的な前への上りにも表れていた。スタッツは以下

フェイスオフについては、広島大学11番平田選手が出た場合10本中9本をコントロールして見せた。圧巻である。

全日本大学選手権では関東地区1位チームと激突することになるが、平田選手のフェイスオフが同様に通じれば面白い勝負を演じることができるはずだ。ぜひ広島大学11番平田選手に注目して欲しい。

女子ラクロス

岡山大学のファイナル進出は2002年以来続いてきた。そして今年は昨年に続き徳島大学との戦いとなった。昨年の対決は20対2と圧勝していたが、今年も1on1での強さを見せて15対3として久々の全国大会本選出場を決めた。全日本大学選手権での対戦相手は男子同様関東リーグ優勝チームとの戦いとなる。どのような戦いぶりを見せるのか注目をしたい。

 

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