decoding

【こぶ平レポート】クラブリーグ総括と全日本クラブ選手権の見方

先週は、台風の影響で、大雨の中試合が行われましたね。特にクラブリーグは11月3日から全国大会も始まるため、地区代表を決めておきたかったところでしょうか?冷たい雨の中、関東、関西地区代表決定戦が10/21行われました。

結果全日本クラブラクロス選手権の東日本クラブリーグ代表(昨年1,2位が東日本クラブリーグ勢で占められたので3チーム参加)
【男子】
1位 FALCONS(クラブ7連覇、全日本選手権10連覇を狙う。)
2位 Stealers(6年連続出場。FALCONSを止めるのはここだけなのか?)
3位 ADVANCE-HANGLOOSE(2001年以来のクラブ選手権参加。第一回以来の優勝を狙う)

【女子】
1位 NeO(3年連続出場。2年連続優勝、初の全日本選手権チャンピオンを目指す。)
2位 FUSION(7年連続出場。2015年以来4回目の優勝を目指す。)
3位 MISTRAL(2013年優勝以来の出場。8回目の優勝を目指す。)

東海クラブリーグ代表
【男子】 1位 OPEC VORTEX(2年連続5回目の出場。打倒関東からの初優勝を目指す。)
【女子】1位 SELFISH(3年連続出場。初のクラブ選手権優勝を目指す)

関西クラブリーグ代表
【男子】1位 ACL(5年連続出場。初のクラブ選手権優勝を目指す。)
【女子】1位 NLC SCHERZO(15年連続出場。2014年以来の優勝を目指す。)

中四国九州クラブリーグ代表
【男子】1位 Ardito(九州地区初の出場。初の勝利を同時に狙う。)
【女子】1位 Wonderful Alpha(初出場。岡山/香川拠点。初勝利からまずは。)

という事になりました。
歴代の全日本クラブ選手権王者で関東地区以外の優勝は2014年のNLC SCHERZO以外ありません。
今年、関東の壁を破るチームはどこなのか?端的にいうと準決勝まではそういう戦いになります。
特に中四国九州地区代表は初出場の男女が関西代表にどのように戦いを挑むのか?東海地区代表は今年こそ、関東代表を破りたい。そういう思いの籠ったゲームが繰り広げられます。

そんな、クラブをリードする東日本クラブリーグのファイナルが先週末行われたわけだが、男子は2位決定戦という事で、Stealers対ADVANCE-HL(主力8人が不在;@タイのラクロスマッチに参加)の試合は大味になってしまった。負けたADVANCEは東海地区代表のOPEC VORTEXとの1回戦を戦うがOPEC-Vは日本代表選手も加えて虎視眈々と勝利を狙う。拮抗が予想される。(11月3日@名古屋)




女子ファイナル
1位になると、第1シードで東京を動かなくて済むアドバンテージがもらえる。しかも、2位になると大阪のAWAYでNLC SCHERZOと戦う公算が高い。(関東のチームの鬼門。この戦いを制したのは昨年のFUSIONのみ?)したがって、Finalは勝ちにこだわったゲームになった。

FinalはNeO対FUSION

リーグ2位のMISTRALを破ったFUSIONは勢いそのまま、#24の新加入選手のセンターからのファインブレイク等で2点を先取、得意のパターン持ち込むが、その後の攻めがついてこないのがここ数年のFUSIONのパターン。しっかりした前からのDFとゴーリー#23を中心にした堅い守りで逃げ切る形は、50分続けるのは容易ではない。
しかし、前半19分までそのゴーリーのファインセーブ(フリーシュートを2本セーブも含む)でペースをつかんだ。

しかし、NeO再三のショットから11番のゴール前の粘りから決めきってついに1対2。

ペースを奪ったNeO、外から#7–#10インサイドでフリーを作ってショットを決めて同点とし緊迫の前半を終える。

この試合でもポゼッションは6.5:3.5ぐらいでNeOだったが、ポゼッションを取ることが勝つことではない。というサッカーにも共通したことが繰り広げられた形でした。

後半も、NeOの攻撃が続き、#12の右45からの強烈なドライブからのショットも、FUSIONゴーリー#23のセーブは健在。それに答えた形のFUSION#10意表を突く、フックショットを芸術的に決めてリードを取る。
そこから耐える、FUSION。#10もDFラインまで下がってのアクション。明らかに攻撃よりDFに割いた時間が多かった。

しかし、残り10分NeOこの日の主役#10のインサイドでのショットがFUSIONゴーリーを交わしてさく裂。3対3同点。

そのまま、NeOの攻撃に耐えたFUSION、3対3で延長戦にもつれ込んだ。この辺り、5本のフリーショットをセーブしたFUSION#23岩田選手のゴーリーアクションがこのような形に持ち込んだとも言える。

延長はサドゥン ヴィクトリー制の6分間。しかし、試合はいきなりドローからのNeOの攻撃、相手反則を誘い#2がNeO6本目のフリーショットをねじ込んで勝利を物にした。

とても、勝つことを意識した試合。こういう風に持ち込んだFUSIONのペースを最後はブレイクしたNeOという形だった。

実は昨年のこのような形で、FUSIONは全日本クラブ選手権、準決勝で関西の雄NLC SCHERZOとの試合を迎えた。

結果は、攻めで圧倒し10対4で勝っている。今年はどうする?FUSIONのDFからの組み立てのパターンは、私には少々残念でならない。昨年の準決勝で10対4と勝ち切れたチーム。今年は昨年からメンバーも変わっているが、昨年以上に得点力のあるチームなので、もっとアタック主体にできるはずだと思うのですが。

全日本クラブ選手権の女子の1回戦はNLC SCHERZO対Wonderful Alpha 先ずはWAが何点取れるかというのがポイント。
もう一つの1回戦SELFISH対MISTRALはSELFISHの挑戦がどこまで関東に通用するのか?(すいませんこうい言い方で)

そして、準決勝、FUSIONは攻めを出せるのか?NeOは本来の力を出すことに集中できるのか?総力戦は見ものです。
11月3日 豊田市運動公園と大阪長居競技場で始まる全日本クラブ選手権 楽しんだもの勝ち。

存分に高い技術を楽しんでください。

ご意見、ご質問いただけませんか?

レポート:こぶ平
写真:LACROSSE PLUS専属フォトグラファー 梅田朗江
撮影協力:日本ラクロス協会




関連記事