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【こぶ平レポート】全国大会に向けてと入れ替え戦のドラマ④|入れ替え戦の切なさ

ラクロスファンの皆さんは、ラクロスの入れ替え戦をご覧になった事はあるでしょうか?
見る者に意識が投影し、敗者の悲しみは他の負けとはかなり違う深さがあるのが入れ替え戦です。

入れ替え戦1試合1試合に思いとか、技術論とか載せられるのですが、実は私ここ数年入れ替え戦を見たのは限られています。

2013年の1部⇔2部入れ替え戦 東京女子体育vs東海 6対10で東海Won
1年での復活以来見ていない。

個人的には感情移入しやすいので。
今回敢ての入れ替え戦の見方というか、背景も含めた考察的なものを紹介させていただきます。

☆歴史的に見て入れ替え戦を考える

入れ替え戦が存在するのは、関東、関西、東海の3地区です。この3地区で入れ替え戦の性格、傾向が大きく変わります。男女でも異なります。

ほぼ無風というのが東海地区です。無風というと怒られますかね?でも自動昇格制度がある為か、入れ替え戦でUp-setになるケースがとても少ないのです。
2011年からの統計からは
女子は2017年、今年の信州大学が中京大学を破っただけです。これも昨年負けて残留をした信州が中京にリベンジしたもので、両チームは1部と2部の行き来の中心。敢て言えばエレベーターチームとなっているのです。
男子もそうです。2015年の中京大学、2014年の信州大学のUp-setのみ。

従って男女とも1部の上6校程度は多少の入れ替わりはある物の大勢は変わらない。本当に厳しいリーグ戦に繋げてもらう事が、全国大会での東海地区の存在感を高める事だとおもうのですが。今年も入れ替え戦は終わっています。

●女子
愛知学院 12対2 岐阜
岐阜大はSNSでの発信も多く頑張りは伝わるのですが、何が足りないのかがわからない部分があります。男子とフェーズを合わせて進化して欲しいのです。

中京 3対12 信州
信州大は昨年のリベンジとともに、2部制になった2000年から守り続けた1部の座を2013年に離してから、エレベーターピッチになっている。このあたり、強化の方向性等がに別のベクトルも加わると良いのかもしれないと思ったりしています。
来年定着できるか、注目です。

●男子
岐阜 13対4 中部
信州 4対1 滋賀
滋賀大のチャレンジに期待をしていたのですが、2年続けて1部の壁を破れませんでした。距離的な面はあるのでしょうが、関西の大学とも交流を深めて変化を求めてみるのはいかがでしょう?
ツイートとかからは、関西や、場合によっては関東との交流は無さそうです。

最近はクラブチームに関東からも多くの人材が来られているようです。東海のクラブチームとの交流も夢に近づく手段かもしれませんね。




関西地区
自動降格制度がある関西地区も入れ替え戦は、無風に近いかと思いきや、特に女子のカオス化が進んで、活性化を促している感があります。

●男子
2014年に関西大学、大阪大学が1部再昇格を決めてから、1部に定着。2015年度には大阪の初優勝まで辿りついている。しかし、2015年以降は近畿、龍谷、同志社、京都産業、大阪教育の入れ替わりに終始している。来年京都大が1部に復帰するとその辺りの無風感が加速するか?
大阪大学の例があるだけに、戦国状態に持っていく下位チームが出てこないか期待をしているのですが。

●女子
2011年の大阪大谷、立命館の入れ替え戦でのUp-setあたりから新しい力の台頭は目覚ましい。それと共に、日本代表選手を輩出するのも増えてきているのは、この入れ替え戦の活性と切り離せないと思えます。2012年には2部昇格を決めた大阪大学が2016年には1部昇格を決めた。その前後に進化の核になる世代が入られたのかもしれませんが、それが引き続きの進化につながるかは、今年の入れ替え戦対龍谷戦に掛かります。昨年からの流れだとUp-setになるのですが、踏ん張れるか?それは進化に大きくかかわりそうです。
一方で今年進化を証明した大阪教育大は入れ替え戦に臨みますが、相手はLegendになります。コーチングの成果も含めここは、進化を止めないで欲しいのですが。
そういう追い上げが、昨年の関西学院の日本一を促したのではないかとも思いますし、今年の関西大の活躍をももたらしたと考えています。入れ替え戦の活性化だけではなく、そこから上のリーグに定着するチームが現れてきているのが関西地区女子の特徴だと思います。

2015年に大阪国際大、2016年には武庫川女子大の降格とLegendに試練がやってきています。武庫川女子は今年復帰どころか3部との入れ替え戦に回ってしまっています。復活を期する為にも、ここで踏みとどまる必要があります。甲南大学との戦いは非常に厳しいものになるでしょうし、勝っても又
切ないゲームになりそうです。
そういう中で埋没しがちなのが、京都産業大学でしょう。京都のスポーツを立命館、同志社とともにリードする存在も女子ラクロスに限ってみれば、2015年に3部に降格してからは復帰できずにいます。
今年入れ替え戦は園田学園女子との戦い。あのプロラクロッサー山田幸代選手を輩出した大学だけに2部と言わず1部に再?昇格を果たして欲しいのですが。

関東の入れ替え戦考察は長くなりそうですので改めて書きます。

入れ替え戦、観戦して切ない思いを共有して下さい。それもラクロスの楽しみ方です。
絶対負けない!っていう意気込みとか表明して下さい。

こぶ平



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