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【こぶ平レポート】東日本クラブリーグプレーオフの熱い戦い

関西、東日本(関東)ラクロスクラブリーグのFinalが実施され、10月27日には全日本クラブ選手権がはじまります。今回は、東京で行われた東日本クラブリーグラクロスのファイナルの模様と、関西クラブリーグの結果についてReportします。
全日本クラブ選手権は1999年に第1回が開催されて今年で20回目を迎える。

栄えある第1回出場チームは
男子
ADVANCE-HANGLOOSE(東日本1位) VALENTIA(東日本2位)
HELP(西日本1位)ナニワラクロスクラブ(西日本2位;現在のNLC HORNETZ)

女子
神戸ラクロスクラブ(西日本1位) FORZAラクロスクラブ(西日本2位)
WISTERIA(東日本1位) MISTRAL(東日本2位)

優勝は 男子:ADVANCE-HANGLOOSE  女子:WISTRIA  だった。

そして、今年の出場チームが決定した。


東日本地区

<10/20に開催されたプレーオフの試合結果>
女子 FUSION(リーグ予選1位)vs NeO(リーグ予選2位)  7:9
男子 Stealers(リーグ予選2位)vs ADVANCE-HANGLOOSE(リーグ予選3位)  10:9

◉女子戦評
今年のリーグ戦は、FUSION、NeO、MISTRALの3チームが4勝1敗で並ぶ混戦。結局リーグ戦後半に得点力を魅せた、FUSIONが得失点差で1位抜け待ちという状況下行われたファイナルステージ。
10月6日のMISTRAL戦で、NeOらしさを存分に発揮した勢いがそのまま、前半を優位に進めた試合。

先発
FUSION ゴーリー23番DF7,9,11番MF3,12,17,24,27番AT10、18,68番
NeO ゴーリー96番DF3,15,17MF6,18,27,28,41番AT7,11,77番と豪華なラインナップ。
ドローはFUSION3番佐藤 vs NeO41番稗田で開始。

いきなりドローがFUSION陣営リストレイニングエリアまで転がり、FUSIONゴーリー23番の速い出足より、一瞬早くスクープしたNeO17番の無人のゴールへのショットで先制をする波乱のオープニング。

勢いに乗ったNeOは中盤の厳しいライドでFUSIONの攻撃を許さず、6番の中央からのミドルショット、77番フリーショットと畳みかけるも、FUSIONゴーリー23番の壁を崩せなかった。
前半7分、ようやくターンオーバーからFUSION初のショットは24番のフリーショットからのパスに18番が反応、回り込みながらショットを放つもNeOゴーリー96番セーブ という攻撃1度でNeOペースは変わらず、10分過ぎまで、FUSIONゴーリー23番岩田の存在が際立つ形で進んだ中、再びNeO17番剱持のスクープからパス11番――27番は折り返しのパスが繋がり、正面からバウンドショットを決め2対0とリードを広げた。
この後もNeOペースが続いた前半16分、FUSION2番の個人技が冴えようやく、1点を返す形となった。

しかし、NeOの攻撃バリエーションは豊富でした。体調不良で途中出場のNeO12番残り30秒、FUSIONゴール前11メータ―エリア正面で11からのショベルスイッチパス、トップスピードで受けて一気に狭い隙間をブレイク強烈に決めるショットなど、6対2で前半、NeOがFUSIONを圧倒した。

後半開始後はFUSIONも攻撃機会を持つが、NeOのゴールを崩せず、ターンオーバー後のNeOの速い攻めが続きゴール裏から再三仕掛けを見せた77番のフリーを取る動きも冴え、2番からのパスに反応したナイスゴール等、残り15分までに8対3とNeOが8人の得点でリードを重ねた。

しかし、ここからFUSIONの反撃が始まる。再三アプローチを見せた10番、相手DFの前からカットイン、タイミングよくパスが入り、そのまま反転ショットで4対8とすると、ドローを支配しNeOの中盤のチェックを受けずに、速攻で17番、27番の速攻、相手ゴーリーを引っ張り出す3番の粘りからのショットも決まり、気が付くと7対8と残り3分で逆転可能な状況に立て直した。

ここで、ドローを確保したNeOポゼッションから慎重にボールを回すも、キャッチミス、それでも奪い返して17番のブレイクランからのハイタワーショット、1度はセーブされるも、スクープショットを決めて9:7と盛り返し、続くドロー後のボールも取って試合終了。

非常に、切り返しの速い、お互いが攻め合う好ゲームとなった。

これで、NeOは2015年1部昇格後2016年から3連覇を達成した。3連覇は2000年のWISTERIA以来の事で、来期1996年、2001年のWISTERIA4連覇の記録に挑む事になる。

この試合、中盤球を持ち過ぎたFUSIONがNeOのライドに攻撃を拒まれ続けた事が決定的だった。ドローを獲得できた時は、中盤が除かれ点を取れる攻めができたFUSION、その辺りが今後の課題として残ったゲームだった。

◉男子戦評
リーグ戦で10対6、9対6と連勝したStealers(STE)がADVANCE-HANGLOOSE(AH)に対して優位に進める事が予想された試合。

先発は、
STE ゴーリー26番DF15、19、30番MF46、12、8番AT9、14、42
AH ゴーリー42DF20、51、91MF54、29、18、AT89、27、19
フェイスオフ STE 12番田村 vs AH 29番杉原キノリ で開始。

Denver Outlawsのゴーリー岩本選手は先発しなかったが、同じOutlawsへ挑戦中の12番田村 統馬選手のフェイスオフはStealersの攻撃をリードする物と考えられていた。

試合開始、STE早々に23番のクリースサイドからのショットで先制すると、8番、16番のショット等で優勢に進めポゼッション65%を占め、4対2で1Qを終えた。

しかし2Qに入ると、フェイスオフも互角に、日本代表フェイスオッファーの29番杉原輝徳の頑張りが、流れを作りだし、10分過ぎには8番島袋の久々のリーグ戦ゴールで同点に追いつく場面も演出した。(島袋選手の得点は、2012,13年ごろまで遡る気がする。本当に久しぶり、健在ぶりを示した。)2Qを終えて5対4 STEのリードは1点となり、流れが変わって来たところでの前半終了だった。
因みに、STEの5点目を入れた9番鈴木選手は、今季初得点。そして、この試合のキーマンとなった事を、覚えて置いて下さい。

3Q開始 リセット状態となった戦いは10分の膠着から、ドラマが動き出す。AH押し気味からゴール前混戦からスクープショットを決めたのは、88番。この秋から参加の、なんと現役HighSchool生16歳 Mike(私も彼のお父さんから、Mikeときいただけです。)うーん、この試合のだから仕えた部分もあるが、16歳のリーグ戦得点は初めての事となった。

一方、STEは後半から50番Outlawsゴーリー岩本選手が出場。流石のクロスワークを魅せつつ、華麗なフットワークも披露。そして3Q15分スーパーセーブから倒れながらのスーパースロー、STE14番キャッチからのランシュートを演出。
6対5とリードを取り戻す、ダイナミックな展開のまま、エンディングへ向かう事に。

3Q終了前にAH19番のスタンディングシュートで6対6となり始まった4Q。2分にSTE23番、8分にAH84番第20回全日本ラクロスクラブ選手権を目指す各地域の様相は以下の通り。

倒れこみながらのショットを決め合い7対7。そして、残り5分AH19番まず、ゴール裏からの捲り相手50番ゴーリーの詰めに対して、ウルトラマンショットでゲットすると、STE 5人対5人からミドルショットで応酬。AHも18番がミドルを返して9:8ADVANCEリードで残り3分弱。STEの追い上げで同点になると、残り90秒。
AH29番のフェイスオフ ブレイクがさく裂 AHの勝ち越し、勝利が見えた!!!!!!

しかし、ここでクロスチェック申請がStealersから出され、1分間の入念なチェックから、、、、
クロス イリーガル 得点無効 この際Stealers側にも反則で、5人対5人で再開。

残り70秒、AHターンオーバーから、一気の攻撃、ショット
STE50番スーパ―セーブ そのまま膝ま付いたままの、ロングパス、9番センターラインでキャッチ、一気のランから11m エリアミドルショットがゴール左隅に吸い込まれて・・・・逆転!!!

MLLゴーリーのスーパープレイに応えたStealers9番 鈴木 伸吾選手。前半リードを保つ5点目と、このゴールで、今季最も印象に残る選手になった。

結果は10対9、Stealersは昨年2部1位のADVANCE-HANGLOOSEに7対8と敗れて3位となった雪辱を苦しみながら果たした事になる。ADVANCE-HANGLOOSEは USからのプレーヤーが3人(一人は16歳だが)という国際色の豊かなチームが、シーズン当初から進化をし、Legendと若手の融合を実現チーム力が上がって来たように見えた。今年はTopを狙うまでには至らないかもしれないが、来期以降優勝を争えるようになると思わせるチームとなった。

これで、男女3位までが、全日本クラブ選手権に進める東日本クラブ1部のゲームは終わり。

女子 総合1位 NeO 2位 FUSION 3位 MISTRAL 4年連続同じ顔触れが占めた。
男子 総合1位 FALCONS 2位 Stealers 3位ADVANCE-HANGLOOSE 2年連続の顔ぶれ。

今年も1位と2位はシードされ、1位は関西代表か中四国代表チームの勝者と、関西で戦う。2位のStealersは東3位のAHと東海地区代表WOLVESの勝者と、27日葛西臨海球技場で11時から1回戦を戦う。

★★★

ところで、男子のラクロス関係者の皆さんにお聞きしたいことが一つあります。

国際的にも、、、、

今回の男子ファイナルで、残り1分フェイスオフブレイクが決まった訳ですが、そのクロスが不正だった。

このクロス不正について、現場では、フェイスオッファーのクロスは押してボールをキープしやすいため
クロストップのボディを狭くしている。という話を聞きました。これは、反則覚悟なのか、一般に黙認されているのか?国際的にはどうなの?半ば公然の事実で、試合中にフェイスオフブレイクが求められれているならその辺のクロスチェックに関しては黙認でも良いのではないか?いや、合法クロスでやっているのが普通?

どう考えればいいのでしょう?と素人的は考えるのですが?

正しい認識を教えていただきたいと考えての、問いかけです。ご意見は、こちらのサイトか
ツイッター @Cobbie_K のダイレクトにでも入れて下さい。

Enjoy Lacrosse!

Lacrosse makes friends and players.

こぶ平

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