decoding

【こぶ平コラム】ビバ!ラクロス|関東女子学生リーグ編②

1ヶ月のラクロスの振り返り、クラブの前に、印象深かった幾つかのゲームをピックアップしようと思う。

コピアップ(KobheyPickup _KoPiUp)①|関東学生リーグ1部女子開幕戦2 日本体育大学vs立教大学

ファイナル4進出を決め方両校の戦いが開幕日に用意された試合は、両チームの個性をぶつけ合う、魂がぶつかり合うような試合となった。
全員が高いレベルで動きあい、強烈なドライブからブレイクを作る日体大に、高度なパスセンスと考えられた動きから華麗にブレイクを果たす立教の戦いは、1Qから想像以上のスピードで、切り替えの早いアップテンポな応酬から日体大が優位を築くものとなった。
しかし、ディフェンスが良くなった立教は、日体大の1on1の仕掛けに大きな遅れは少なく得点を許さず、カウンター攻撃に繋げる形で対抗した。
特筆すべきは立教の0番ゴーリーの古谷選手。
決定的なショットをセーブしパスもカットする獅子奮迅の働きにより1Q、2Qの前半で5対0という優位を築く中心となる活躍を見せた。

しかし日体大も又自分達のハードワークを主体にした、強く速いドライブからブレイクを作り続けて、立教のディフェンスを追い詰めると、さしもの立教のゴーリーの壁も抗しきれず4Q13分までに7連続得点を上げて試合をひっくり返し勝利を物にするところまで立教を追い詰めた。

しかし立教はここから、新機能が作動、2番桜井選手の強烈なドライブによるブレイクが成功し2分間で同点、最後のしょっとがポストに嫌われなければ、逆転サヨナラ勝ちを収めるところまで盛り返した。

速い走りと、高いキープ力、強いドライブに速いパスワーク、どれもが得点をとる動きに繋がるもので、高いシュートスキルもあり、近年随一の面白く、ラベルの高い試合だった。

そんな2校がファイナル4進出を決めたのも頷ける、タイプは異なるが両校のようなチーム作りを目指したいと思わせる試合としてピックアップした。

コピアップ(KobheyPickup _KoPiUp)②|関東学生リーグ2部女子 横浜国立大学vs日本女子体育大学大学

関東学生リーグ2部女子 横浜国立大学vs日本女子体育大学大学
昨年1部の入れ替え戦に臨んだ横浜国立と昨年2部との入れ替え戦に臨んだ日女体との戦いは、今季一気に開花したファストブレイクがラクロスを武器に春から好調の日女体の優位が予想された試合を、見事に勝ちきったのは、横浜国立の方だった。
中盤で相手のファストブレイクを許さずゴール前でも粘り強いディフェンスを完遂した横浜国立は、昨年以上の攻撃力で、攻撃機会を物した。原動力は20番の宮村選手だったが、ショットの枠内率の高さが印象的だった。

運動量の高いアイテニタイシテ何をして対抗するのかを理解するラクロスIQの高さも見せつけた横浜国立のラクロスは8対7の勝利以上に負けないチーム力の方向性を示したレベルの高井試合だった。

もちろん日女体の高速攻撃の素晴らしさがあったからこそ、目立った横浜国立のチーム力なのだが、負けた日女体の攻撃力も高める試合になったと見ている。しかしこの組には明治学院という進化系のチームが存在する。この3チームのバトルはケミストリー効果をもたらし、1部との昇格争いに強みとなって現れるはずだ。
注目すべき試合だった。

コピアップ(KobheyPickup _KoPiUp)③|関東学生リーグ4部 東京外国語大学 vs 白百合女子大学

近年進化が著しい関東の3部4部にあって異色のチームが東京外国語大学、東京外語である。何が異色か?4年生は専門外国語の習熟のために、長期の海外留学をするため基本3年生までのチームなのである。そしてご存知の通り国立大学の異色校は難関大学でありラクロスの経験者もいないチームが見せるラクロスは実にラクロスらしい攻撃と守備のバランスが取れたもので、昨年までオーストラリアからの留学生を擁したこともあり2年連続で3部入れ替え戦に臨むレベルに達している。今年は代替わりをし、苦戦も予想されたが、動きの良い(ラクロス経験者も含まれる)白百合女子に対して、前でのチェックや、ゴール前でのすばやいダブルチームのディフェンスで対応し5対5と引き分けに持ち込んだ。
今年慶應義塾大学出身の清水悠太コーチを招聘した外語大、試合後お聞きしたコーチのお話では、10人制のラクロスの動きを理解し、個の力も高めることでチーム全体の底上げを狙って来た結果のようだ。

この3番目のケースは1部という特殊な環境にも言える事だが、全てのラクロスのチームに言える事で、個の力を高める努力とラクロスの理解でラクロスはもっと楽しくなる。という事だ。

女子ラクロス新世紀、まだまだ紹介したい試合は多いので、機会を見て配信します。

Viva!

こぶ平

関連記事