【ラクロスコラム】#1 これから本当のラクロスの魅力と出会う全ての人へ|SELL代表 柴田 陽子
こんにちは。Second Era Leaders of Lacrosse (SELL)代表の柴田陽子(コートネーム:しゅん)です。
この度LACROSSE PLUSと連携し、6月末まで25回に渡って「社会に出てから大切なことは全てラクロスから学んだ」というテーマで、私がラクロスから学び、それを社会に出て活かしてきた経験について書いていく運びとなりました。
いま、この状況の中で自分がラクロスのためにできることが何かと考えたときに、ラクロスを通じて学び、得たものを発信したいと思ったのがこの連載の始まりです。この文章が少しでもいまラクロスをやっている人たちの参考となり、これからラクロスを始める人への話の種になればと思います。各大学の新勧でも、うまく活用してもらえたら嬉しいです。まずは少しだけ、これから何を伝えていくかについて想いを書いてみますので、お付き合いください。
▶︎Profile
柴田陽子(1987年生まれ、兵庫県出身、神奈川県在住)
【学歴】
・大阪教育大学教育学部附属高等学校池田校舎卒業
・慶應義塾大学総合政策学部総合政策学科卒業
【社会人歴】
・アクセンチュア(SAPを専門に取り扱う部門でクライアント企業へのSAPシステムの導入プロジェクトに携わる)
・リクルート(リクルート住宅部門注文住宅グループ神奈川チームにて住宅雑誌「神奈川の注文住宅」の営業)
・WWE(米国最大のプロレス団体の日本法人にてマーケティング、ライセンシング、セールスなどをサポート)
・ナイキジャパン(通訳チームの一員としてスポーツマーケティング、ロジスティックス、テック、CSRなどの視察や会議の通訳および資料翻訳を担当)
・電通(オリパラ局の一員として東京大会の各競技のスポーツプレゼンテーションを企画。チームの国際リエゾンとして豪州のパートナー企業との交渉も担当)
・Second Era Leaders of Lacrosse(代表として団体創立に携わり現在に至る)
【ラクロス選手歴】
(所属チーム)
・慶応義塾大学女子ラクロス部(2005年~2008年)
・FUSION(2009年~2013年)※2010年~2012年主将、2013年GM
・CHEL(2014年~2016年)※2015年主将、2016年副将
(選抜チーム)
・U20関東選抜(2005年)
・U22日本代表(2008年)
・日本代表(2009年~2011年 )※2009年W杯参加
【ラクロスコーチ歴】
(所属チーム)
・慶応義塾大学女子ラクロス部AC(2009年)
・青山学院大学女子ラクロス部HC(2010年~現在)
(選抜チーム)
・U20関東選抜AC(2012年)
・U20関東選抜HC(2013年)
・U19日本代表AC(2015年)
・日本代表AC(2017年)
・全国強化指定選手団AC(2019年)
・日本代表GM兼HC(2020年~現在)
【主なラクロスタイトル】
(選手)
・関東学生リーグベスト12(2007年)
・東日本クラブリーグ優勝(2011年・2012年 FUSION、2014年 CHEL)
・全国クラブ選手権優勝(2011年 FUSION)
・全国クラブ選手権準優勝(2014年 CHEL)
・全日本選手権準優勝(2011年 FUSION)
・全日本選手権3位(2014年 CHEL)
(コーチ)
・全国最優秀指導者賞(2018年)
私は先日33歳になり、ラクロスと出会って早15年が経ちました。18歳の時に慶應義塾大学でラクロスに出会い、22歳で日本代表としてW杯に出場。社会人になってからは主将としてクラブの頂点に立ち、指導者としても2018年に全国最優秀指導者賞をいただきました。その後31歳で日本初、社会人ラクロスの価値向上団体SELLを立ち上げ、32歳で日本代表のGM兼HCに就任し、現在に至ります。
また、ラクロスで学んだことを糧に、大学を卒業してからの10年間で、コンサル、営業、通訳、マーケティング、広告といった5つの異業種異業界の大企業に勤めてきました。それぞれで多くのことを学びながらキャリアップし、そのすべての経験をSELLに繋げ、今があります。
でも、そんな自分の経歴はどうでもいいことです。
この経歴では何も表現されないくらい、もっともっと大きなものを、私はラクロスを通して学んできました。
出会い、絆
仲間、同志
目標、夢
創造、開拓
感動、興奮
歓喜、悔しさ
ラクロスとは、こんな言葉の詰まった素敵な場所です。
「社会に出てから大切なことは全てラクロスから学んだ」
タイトルで誤解させたらごめんなさい。
この企画の中で話す「社会に出てから大切なこと」は、マーケティングスキルとか、PCスキルとか、資格の取り方とか、そういったことではありません。
もちろんこれらが役立たない訳ではないですし、実際に私もこれらを取得し、大いに活用しています。
TOEICで満点を3回とっていること。SAPの資格を2つ持っていること。これらは転職する上で、私の大きな武器といえます。SNSは専ら苦手ですが、ExcelやPowerPointは得意ですし、ビデオ編集も結婚式のビデオ作成を依頼されるくらいにはこなせます。
しかし大事なのは、なぜ普段からラクロスの練習を一度も休まず、試合のあと疲労困憊でTOEICを受けにいっても、一発で満点をとれたのか。なぜ、専門的な勉強はなにもしてこなかった私が、入社一年目、同期で唯一2つの資格試験に一発合格できたのか。その礎となっている考え方、思考法は紛れもなくラクロスで培ったものだという事実です。
なので、資格のとりかたやTOEICの点数の稼ぎ方、エクセルの使い方やプレゼンの基本よりも、どのような考え方で臨めば、社会に出てからの様々なチャレンジを乗り越えられるか、そしてラクロスでなぜそれらが学べるか、ということを知っていただくための連載だと思っていただければと思います。
いま一度考えてみてください。
皆さんが、いま大学や会社で「得たいこと」は何ですか?
いま選択している道は、「得たいこと」のための道ですか、それとも「得ないといけないこと」のための道ですか?
得たいと思っている出会いや仲間、目標達成の喜びや感動、何かを創り出す経験。
得ないといけないと思っている社会に出た後に必要な考え方。ラクロスはそれらを同時に得られる場所です。
次回からは、それを裏付けるたくさんのエピソードを紹介していきます。
一人でも多くの方が本当のラクロスの魅力と出会い、明るい未来への第一歩を踏み出せますように。
SELL代表
柴田 陽子