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【HOW I COACH】篠原 怜 ーRei Shinoharaー

チームのコーチとしてだけでなく、ラクロス界全体への波及効果を考えコーチ活動をしているこの篠原コーチ。
「史上最強の世代」というインスタアカウントをフォローしているラクロッサーも多いのではないでしょうか?
そのインスタアカウントの主でもある篠原コーチ。
なぜコーチをやるのか、なぜインスタアカウントを公開し始めたのか、お話を聞いてみました。


【HOW I COACH】篠原 怜 ーRei Shinoharaー


【名前】篠原 怜
【年齢】25歳
【出身地】茨城県
【現在の居住地】宮城県
【出身大学】東北大学農学部
【ラクロス歴】
プレー:東北大学2013年〜2016年、仙台ラクロスクラブ2017年〜
コーチ:東北大学・男子ラクロス育成コーチ、宮城学院女子大学AC2017年
東北大学・男子ラクロステクニカルコーチ(TC)、宮城学院女子大学AC2018年

ー2018年所属チームにおける役割を教えてください
テクニカルコーチとして東北大学のAチーム、Bチーム、1年生チームの技術面の指導、そして宮城学院女子大学のアシスタントコーチを担当しています。
【東北大学・男子】
https://twitter.com/tohoku_lax
https://www.instagram.com/tohokumens_lax/
【宮城学院女子大学】
https://twitter.com/mglax18
https://www.instagram.com/mglax18/

ー昨年はコーチとしての活動はされていましたか?
昨年は東北大学男子ラクロス部に1年生チームHCとして所属していました。
東北地区新人戦夏冬連覇、全国ユース交流戦全勝という結果で1年生チームのシーズンは終了しました。

プライベート生活についてお聞きします

ー現在の生活・お住いについて
現在は東北大学の大学院生で、仙台で一人暮らしをしてます。
研究内容は、養殖ヒラメで問題になっている無眼側黒化を解決を目的とし、ヒラメの色素細胞に関する研究をしています。
基本的に平日はほぼ大学内にある研究室にいて、場合によっては土日も研究室にいて研究したり、YouTubeでラクロス動画やチームの動画をみたりしています笑

ーラクロス以外の趣味はなにかありますか?
映画鑑賞。カラオケ。

ー好きな言葉とその理由を教えてください
「現状維持は退化なり。」
現状に満足することなく、常により良い自分を追い求めることが理想だからです。
どんなときでもトライしよう、成長しようという気持ちになります。
ちなみにバイトで落ち込んだときに店長がかけてくれた言葉です(笑)。


コーチ活動について

ーチームへはどの程度参加していますか?
【東北大学男子】
練習:基本的に週5〜6日、ほとんど参加できています。
ミーティング:全体MTG、スカウティングMTG、戦術MTG

【宮城学院女子大学】
練習:週一回
ミーティング:不定期参加

ーコーチをはじめたきっかけを教えてください
東北大は代々、大学院生はコーチを担当していてその流れで自分もコーチとしてチームに残ることなりました。
大学院に進学した理由のひとつとしてコーチをやるためというのもありました。

ー今年コーチをして印象に残っていること
シーズン当初は予定になかったリーグ戦へのベンチ入りを現役から打診してもらえたことです。
シーズン前の山中湖合宿にHCの代理として参加し、自分なりにチームに貢献しようと尽力したことが評価してもらえた結果だったのでシンプルに嬉しかった。丁度コーチとしての自分の存在意義について考えていたときだったので尚更うれしかったです。

ーあなたにとってコーチの面白みは何ですか?
選手の成長を身近で感じることが出来る点。その成長に携われる点。
選手の考え方に触れて、自分自身にも新たな発見がある点。

ーあなたにとってコーチの大変さとはなんですか?
同じ言葉でも自分と選手でとらえ方が違う点。(そこが面白い点ですが)
表現や伝え方を工夫して選手と同じイメージが共有できたときはとても嬉しいです。

ーコーチをやっていてよかったなと思ったエピソードを一つ教えてください。
「れーさんと出会って人生変わった」と言ってもらえたこと。
昨年育成コーチを担当し、チーム解散時に選手から言ってもらえた言葉。
新歓からシーズン終了まで「4年後の日本一」を目指して自分なりに頑張ってきたことが選手に良い影響を与えれていたことが嬉しかったですし、コーチとして頑張って良かったと思いました。

ーあなたにとってコーチを行う上で大事にしていることを教えてください
・選手の身近なお手本となること。
“学ぶ”の語源が“真似ぶ”であるように上達のコツは上手い人を真似することだと思っています。コーチとして常に身近なお手本になることで選手の成長を促進できるよう努めてます。

・積極的に褒めること
褒めることで選手のやる気を引き出すことはもちろん、チームの雰囲気もよくなると思います。褒めることが習慣化するとたとえ上手くいかなくともどうすれば上手くいくかというプラス思考も養われると考えています。また、コーチという立場の人間が選手を褒めることで「ちゃんと見てもらえているんだ」という安心感を生み、もっと頑張ろうという気持ちを育めるとも思っています。

・上手くいかない前提でいること
悲観的に見えるかもしれませんが、指導したことがちゃんと伝わらない前提ということで、うまくいかない場合の対処もあせらず冷静に行えると考えています。上手くいかないことにコーチが焦ってしまうと選手に不安感を与えてしまうと思うので。
これを大事にしてから上手くいかないときのリアクションが「怒る」から「なぜだろう?」に変わった気がします。

ーコーチとしての目標を教えてください
コーチの在り方としては常にチーム、選手の想いに寄り添うこと。

ー来年コーチを始めようと思っている方へアドバイスをお願いします
いろんなコーチングがあると思います。コーチングも勉強なので、指導を通して自分にあった指導法を見つけていくことが大事だと思います。コーチ自身が一生懸命頑張っている姿を見せること自体が選手のやる気を引き出すことにもつながるとも思っています。
自分もコーチ二年目で未熟者なのでいろんな考えを吸収して進化していきたいと思います。
(現状維持は退化なり)


LACROSSE PLUS読者へにメッセージをお願いします


私は現在Instagramで「史上最強の世代」というアカウントをつくり日々更新しております。ラクロスの様々な技術習得法を伝えることを目的とし、動画や写真を投稿しています。たくさんの方に見ていただいていて、先日フォロワー2000人を達成いたしました。数字が全てではないですが、やはり嬉しいものです。「インスタの人だ」と声をかけていただいたり、参考にしてるといった声をいただくと嬉しく思うと同時にモチベーションになっています。

このアカウントは私自身は1年生の頃に抱えていた不満を解消したいという思いがきっかけで作りました。どうして海外にはラクロスの解説動画はあるのに日本語のものはないのか。
育成コーチという立場になり、それなりに知識と技術がある今なら、当時なかったものを自分が提供できるんじゃないか、そう思って始めは部内限定公開で部のYoutubeに動画を上げ始めました。
そしてそのうち欲が出て、一般公開にし、思いのほか反響があったのでより見やすいInstagramにシフトチェンジ。といった流れです。(笑)

このアカウントは自分のネタが尽きるまで頑張って上げ続けていきたいと思っています。
ラクロスを上手くなりたいと思っているどこかのだれかの力になれるなら。

実は隠れた狙いがもうひとつあります。
自分の取り組みに感化された日本のトッププレイヤーの方にも同じような取り組みをしてもらうことです。
StealersのStelaboといった活動Falconsの佐藤大(早稲田大学出身)選手のラクロス用アカウントといった取り組みがもっと増えたら日本のラクロスはもっと盛り上がると思います。
やはり、ワールドカップといった世界の高いレベルを経験した方の話には説得力があり、影響力もあるので。 ひょっとしたらラクロスの地方格差も少なからず解消されるかも。

この記事を見た方に響くものがあればいいなと思っています。
ラクロスプラスさん。この度は取り上げていただきありがとうございました!!



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