【インタビュー#10】武蔵大学男子ラクロス部2016年度|主将・山本俊介
今回は関東学生リーグに所属している武蔵大学の2016年度主将山本俊介(以下俊)さんにお話を伺いました。
武蔵大学さんは今年度1部昇格を成し遂げました!
おめでとうございます!!!
ラクロスの関東学生リーグにおいては、2部→1部へ昇格するためには年に1度だけ行われている「入れ替え戦」にて勝利しないといけません。
入れ替え戦へは所属しているリーグのブロックで上位になるといくことができます。
男子ラクロスの関東学生リーグ2部は2ブロックに分かれており、各ブロック6校ずつ分かれています。その中1部との入れ替え戦に行けるのは各ブロック上位2校。
今年は2部Aブロックからはブロック1位の武蔵大学と2位の東京農業大学、Bブロックからは1位の獨協大学と2位の明治学院大学が1部との入れ替え戦を戦いました。
そのうち入れ替え戦で勝利したのは昨年度1部に所属していた武蔵大学と獨協大学です。見事1年で1部に返り咲きました!
その中でも武蔵大学は入れ替え戦で1部相手に12-4と大差をつけて勝利しました。
そんな武蔵大学は今年どんな1年を過ごされたのでしょうか?
2016年度の主将を務められた俊さんに武蔵大学の強さの秘訣を聞いてみました!
そもそも武蔵大学ラクロス部って?主将の俊さんって?
武蔵大学ラクロス部(チーム名PHEASANTS)は創部27年、今年度部員約60人規模のチーム(1部、Final4常連校は100名を超えるチームが多い)です。数年前までは3部にいることが多かったチームでしたが、3年前に2部に昇格してからは連続で昇格するほど強いチームとなりました。
近年の成績は
2016年度 1部昇格
2015年度 2部降格
2014年度 1部昇格
2013年度 2部昇格
2012年度 3部残留
そして、昨年度は2部に降格してしまったものの1年で1部に返り咲くことのできた主将とはどんな人かというと…
今年度2部BEST12に選考されるほどの実力の持ち主です!!!2部の中では断トツの票を獲得しました(笑)
しかし、ラクロスにおいてユースや代表の経験はなく、高校生活までの部活における主将の経験もありませんでした。
では、今年度の結果に結びつくためにチームや個人の取り組みをどのように行ってきたのでしょうか?
5年後日本一へ
今シーズンはどのような目標を立てましたか?
今シーズンの目標として「1部昇格」だけでなく、長期目標として「5年後日本一となる」という目標も立てました。
去年は1部でプレーすることで1部との大きな差を実感しました。しかしそれがきっかけで1部昇格に必要なこと、1部で戦うこと、Final4や日本一となるためのことを改めて考えることができました。そして、客観的にチームのことを考えることで今後どうしていくべきかを知れたことが良かったです。
そこで、今シーズンは組織改革により、代ごとに昇格や降格を繰り返すのではなく、代が変わったとしても1部で戦い続け日本一を取れるチームを目指しました。
3つの変化
具体的にどのようなことをやっていったのかということで、
武蔵大学が行った組織改革は「練習内容」「AB分け」「OBとの関わり」の大きく3つあります。
1、練習内容
・練習メニュー:より実践を意識したメニュー
・時間:全体練習の1部を個人練やポジ別練等に変える
これまで独自のメニューや長時間の練習による中だるみがありました。
しかし、そこに自分たちで考えたメニューや個人として課題を取り組む時間を確保することでラクロスの技術と姿勢が高まっていったそうです。
また、FALCONS等社会人ラクロッサーとの合同練により知識量が増えたことも効果的だったそうです。
2、AB分け
目的
・競争意識、モチベーションのアップ・維持
・個人、チームの課題・目標の明白化
↓
結果
・A内(試合にでる選手)での変化 多
・下級生の意識 高
これまでAB分けの頻度や評価軸が定まっていなかったので、AB分けの頻度と基準となる評価軸を定めました。そして、その評価軸に沿ってコーチが評価とコメントをやることで、個人・チームの課題が明確化し、チームへの指導や軌道修正がやりやすくなりました。
また、チームの求めることチームスタイルが文字化することで、全体に共有されやすくなり特に下級生にとっては成長しやすくなったそうです。
AB分けの実践により何よりも2年生の意識の高さと成長が大きな結果として得られたそうです。
俊さんは2年生の頑張りと成長に大変感謝していました(笑)。
3、OBとの繋がり関わり
・技術面での指導
・金銭面でのサポート
これまでOBとの関わりが少なかったが、昇格を経験した代がOBとなり1部昇格と2部降格という経験もしたことで、OBの注目が高まりました。また、現役からOBと関わることでOBが再びラクロスに興味を持つことで練習に参加するようにもなりました。そうすることで、下級生の指導する人が増え上級生の負担が軽減されたり、知識量が増えたり、Bチームのモチベーションのきっかけになったりしました。
OBとなってからも関わること大切さやラクロスにおける指導者の必要性を実感しました。
この3つの組織改革と他にもチームスタイルの確立やチーム理念を作ることで、
1部昇格、そしてこれからの武蔵大学ラクロス部の基盤となるものが作られたのでしょう。
主将像・選手像
主将として、選手としてどういうことを意識してきましたか?
口下手な分プレーで示すことと厳しくするということをこの一年間は特に意識してきました。
プレーで示しているからこそチームに厳しいことを要求してきました。
しかし、下級生には厳しく対応したところで伝わらないことに気づきました。
そこで、初めは楽しい雰囲気を作ればいいのかなと試したのですが、
それでは思うようにいかず、想いを伝えることに力を入れました。
そして、特に下級生と1対1で面談等をして会話を増やすことで互いを理解することができ、厳しいときでも意図が伝わりやすくなりました。
目標、憧れとしているプレーヤーはいますか?
特にありません。
こういうプレーヤーにはなりたいというのがあり、いいプレー、こういうときにこうしているのかというプレーを動画で何度も繰り返し見て真似していました。
プレースタイルとしては、まずはDFをうまくなるために1on1で抜かれない選手になる、そこからボールを落とせる選手を目標にしていました。なので、MLLのプレーヤーは簡単に抜かれるイメージがあったので日本の選手のほうが自分が目指すスタイルでした。
では具体的に参考にしていた選手は誰ですか?
1on1で当時特に参考していたのは中林淳(早稲田大学 14年度卒 写真右上)選手です。
あと、河村剛志(慶応義塾大学 4年 写真左)も参考にしていたそうですが、彼は学生の中では一番うまい!とのことでした。
河村選手にも会ってみたいですね(笑)
最後に
これからラクロスとどう関わっていきますか?
4年間やりきったということで、これから社会人でラクロスを続けるかはまだ分からないですが、母校の後輩の指導にいきたいです!
武蔵大学うらやましいですね(笑)これからの武蔵大学ラクロス部に大注目です!!!
俊さん(写真左)インタビューありがとうございました。
↓↓↓武蔵大学ラクロス部PHEASANTSの今後の活躍を要チェック↓↓↓
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Twitter:https://twitter.com/pheasants_lax