【文武両道系ラクロッサー第2弾】津留志音さん|東北大学|女子ラクロス
”ラクロスと勉強を両立して活躍しているラクロスの人” を紹介する文武両道系ラクロッサーシリーズ第二弾!
今回は今年東北地区で全勝優勝をし、全日本大学選手権2地区予選に進出を決めた東北大学の『工学部』で学んでいるトンペイ(東北大学の略称)のリケジョをご紹介します。
津留志音さん|東北大学|女子ラクロス
【名前】津留志音
【年齢】大学4年生・22歳
【ラクロスでのポジション】プレーヤー(DF)
【所属大学】東北大学工学部材料科学総合学科
【今勉強をしている分野の詳細】
私が所属している材料科学総合学科では、その名の通りありとあらゆる材料について学びます。スマートフォンに使用されている半導体から病院で使われる生体材料まで様々な素材を扱っていますが、私はその中でも鉄をベースとした合金である鋼を専門とする研究室で実験などを行っていて、建物や自動車など現代社会では欠かせない鉄鋼製品の品質向上や効率的な生産プロセスの開発を目指しています。
【その勉強を始めた理由】
高校時代から物理が好きで、大学では生活にダイレクトに関わることができ、分野が幅広い分将来の選択肢がたくさんある工学部に行こうと決めていました。一口に工学部といっても大学によって勉強できる内容が大きく違うので受験大学に迷っていたのですが、当時の担任の先生が「東北大学の工学部は世界的に有名だよ」とおすすめしてくれたのをきっかけにOCに足を運び、その最先端の研究内容と設備を見てここにしようと思いました。
【自慢できる勉強関連記録】
塾に通わず現役合格、センター試験本番で過去最高得点
【ラクロスを始めた理由】
中学・高校と文化部だった分、大学では運動を始めてみたいと思っていました。そんな時にラクロス部の新歓に行き、雰囲気がとてもよかったこと、ほとんどの人が大学から始めるスポーツだから経験者が少なくみんなスタートラインが同じだったことに魅力を感じて入部しました。それと、工学部は女子が少なく友達ができるか不安だったため、「東北大学最大の女子部」というキャッチフレーズもとても心に刺ささりました。
【ラクロスを始める前に行なっていたスポーツor部活】
中高6年間吹奏楽部に所属していました。
【ラクロスと勉強を両立させるコツ】
ありきたりですが、「切り替え」が大事だと思います!どちらも時間をかければ上手くいくことが保証されているものではないからこそ、限られた時間の中でどれだけ集中して取り組めるかが本当に大切で、私のラクロスするときはラクロス、勉強するときには勉強、休むときには休むとメリハリをもって取り組んでいました。あと一人だと自分に甘くなって時間にルーズになってしまう場面もあるので、試験前などは部活の同期と一緒にお互い励ましあいながらラクロスも勉強もやっていました。
【ラクロスをしていて勉強に活かされたこと】
ラクロスを通して身についたもので勉強にも活きると一番感じるのは考える力です。ラクロスも一つ一つのプレーに「なんで?どうして?」という疑問をもつことで課題が見えてきたり違う場面にも応用できるように判断基準を自分なりに獲得することができたりしますが、勉強でも同じように一つの問題や実験に対して結果だけで満足せずにどうして合っていたのか/間違っていたのかをしっかり考えることで再現性がある学びになり、似たような状況に出会ったときも解決することが出来ると思います。
【勉強をしてよかったと思ったこと】
これは全然ラクロスと関係ない話になってしまうのですが、
勉強すればするほど自分の知らないことってたくさんあるのだなと感じます。
自分の専門である材料の分野だけでもとても奥が深いのに就職して自分が関われるのは社会のたった一部分でしかなくて、そう思うと世の中はたくさんの専門家たちがいてその人たちのおかげで回っているということに気付けて、周囲の人に今まで以上の感謝と敬意をもって接することが出来るようになりました。
【オススメの勉強方法】
ラクロスやアルバイトで勉強にあてられる時間が少なくなって予復習ができないこともありましたが、その中で私が特に意識していたことは、講義中に復習できる環境を作ることです。理系は特にですが大学の勉強は高校のときよりもかなり複雑化していて、たくさんの基礎知識の積み重ねがあることが前提で授業が進んでいきます。一度聞いただけではすぐに理解できないものも多くありましたが、次の講義ではそれを理解した上でさらに内容が進んでいきます。分からなかったことを振り返って復習できるように教科書や前回の資料は常に手元に置いて毎回の講義に臨んでいました。
【将来の夢】
次世代の産業を支える新材料の開発に携われるような職に就きたいなと思っています。
LACROSSE PLUS読者へメッセージ
大学で勉強をちゃんとやりながらラクロスをするというのは自分にとっても大きなチャレンジで簡単なことではありませんでしたが、4年生の今まで頑張ることができたのは周りのみんなも同じように手を抜かずに色々なことを頑張っている姿を見てきたからだと思います。これは東北大学のラクロス部がということではなく、他の大学や社会人ラクロッサーなどラクロス界全体の風土なのかなと感じていて、こんなにエネルギッシュな世界に足を踏み入れた大学1年生の自分の勇気を褒めてあげたい気持ちです(笑)
涙を流すほど悔しい思いも飛び跳ねるほど嬉しい思いも出来る熱い環境は自分次第で手に入るということを身をもって体験できたので、ラクロスを引退しても(まだまだ現役だけど)たくさんチャレンジしていきたいなと思います。
今年の東北大学の目標は「全学準決勝進出~関西の脅威になる~」で、近年全国大会まで駒を進められなかった歴史を変えたいと思います。
10月30日土曜日 二地区戦 東北大学vs岡山大学
お時間ある方はぜひご視聴・応援お願いします!