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【こぶ平レポート】関東地区ラクロスリーグ戦|先週のドラマとこれから

実は先週末のラクロスについて先のコラムで以下のように書いていました。

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男子も東大さんの運命は10月8日@武蔵大学での中央大学vs獨協大学の結果に委ねられます。中央大学が引き分け以下なら東大が復活します。
やはり、USでの修行の成果をもう1度見せて欲しい東大さんですが、このところ変化のなかった関東学生リーグに初のFinal4進出という新風を吹き込む中大さんの姿も見たい気もします。ラクロスルネサンスは関東男子でも実体化してきている。と言える年になるのでしょうか?

女子の東海大、男子の中央大学はFinal4のかかる最終戦にどのような気持ちで臨めるか?雰囲気は異様なものになる気がしています。
「勝たなくてはならない戦いで、本当に勝ち切るチームこそ上に進むにふさわしい」という事を確認される試合になります。

一方で関東男子の1部A組は早稲田、慶応義塾のFinal4が決まっていますが、女子の1部Aは10月8日(日) 明治vs日本体育の決戦を控えます。10月7日の立教vs成蹊で立教が勝つと、10/8に日体大が勝てば3つ巴の得失点差で、日体大、明治が優位になります。明治は勝てば1位通過。関東4連覇へ良い形で迎えます。立教がFinal4を確実にするには成蹊戦に13点差以上で勝たなければなりません。しかし、日体大が9点差で勝っている今季不可能なわけでもない。しかし、最終戦でそのような高いバリアに挑む。明治、立教、日体大の3チームの挑戦に注目せざるを得ないでしょう。

10月7日 立教vs成蹊@大井第2/16:40(クラブ戦を見てからでも間に合います)
10月8日 日体大vs明治@日体大世田谷 17:10日体大のホームでは、歴代のドラマがありました。

10月9日 東海vs東京学芸@大井陸上競技場14時 1部残留を決めて意気が上がる東京学芸に失う事の多さに気をされるとカタルシスを味わいかねない東海大学。

この3試合は、技術云々よりも、試合前のマインドセットが重要であり、試合中に立て直せる精神力とリーダーシップ(選手だけでなくベンチコーチも含め)が物をいう試合になります。

ちなみに、今年初リーグ参戦の男子城西大学は初の勝利をかけて淑徳大学と対戦します。

その他の地区でピックアップしておきたいのは
九州地区女子;中村学園の全勝が続くルネサンス九州。
北海道地区女子;酪農学園が初のファイナルに向かって挑戦を続けた最後、得失点差としては厳しいが、来期にもつなげたいTop3の一角を崩したい戦い。

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そこで本題。
先週末のビックゲーム後の結果は皆さんもご存知の通りです。

【関東男子1部】中央大学が獨協大学を終始リードし12対6で勝利し、中央大学ラクロス部史上初のファイナル4を決めました。
【関東女子1部】東海大学が東京学芸大学相手に後半10分まで苦しみながらも最後は12対5と勝ち切り2年連続のFinal4進出を決め本格的な復活を印象付けました。

これは、先に書いた「勝たなくてはならない戦いで、本当に勝ち切るチームこそ上に進むにふさわしい」という事を証明した形です。

そして、女子1部A組の明治大学、立教大学もまた「勝たなくてはならない戦いで、本当に勝ち切るチームこそ上に進むにふさわしい」事を証明する戦いをされました。

立教大学は13点差以上で勝つことが、ファイナル4を自力で決定する事の条件でした。これは不可能ではないにしてもかなりバリアの高い条件だったと思います。
結果的には、従来戦力に新戦力が融合し19対2という劇勝でファイナル4進出を自力で決定しました。
これは、実は明治大学へのプレッシャーにもなったはずです。というのもこの13点差という得失点差を持っていたのが明治大学でした。
立教は明治の得失点差を超え、もし日体大が明治を破ると4勝1敗で並び得失点差で明治が3位、ファイナル4に進出の道が絶たれるからです。

そんな形で迎えた明治対日体の試合は、そのようなプレッシャーにも破たんすることなく、8対4で明治が勝ち切り2011年から7年連続のファイナル4進出を決めています。

これは関東4連覇へ繋げた又「勝たなくてはならない戦いで、本当に勝ち切るチームこそ上に進むにふさわしい」事を証明した試合でした。

個々の試合のポイントを1つずつ上げるならば

【男子】
中央大学の5年の育成の成果

【女子】
・東海大学はゴーリーの活躍、特に交代で入った直後のゴーリー#14(主将)のスーパーセーブからのターンオーバー速攻の17秒間の集中力が途中で立て直す主因となった、見事なセーブだった
・立教大学のドロー(#3)の進化
・明治大学のゴーリーの進化
にあったと見ています。

最後まで行くえのわからなかった1部女子、とりわけ早稲田大学のFinal4が叶わなかった今年は伝説的なシーズンになるかもしれません。
それは又別途語らせていただく事もあるでしょう。

こうして決まった、関東学生リーグ戦ラクロスの順位とファイナル4は・・・

●女子
明治大学(A組1位。7年連続進出、4年連続優勝を目指す)vs 東海大学(B組2位。2年連続進出、2009年初代学生王者)
慶應義塾大学(B組1位。2年ぶりの進出、2012年日本一,13年学生王者)vs 立教大学(A組2位。6年連続進出、2011年関東王者)

●男子
早稲田大学(A組1位。13年連続進出、2013年以来の優勝を狙う)vs 中央大学(B組2位。初のファイナル4)
一橋大学(B組1位。2012年以来5年ぶりの進出。2009年以来の優勝を狙う)vs 慶應義塾大学(A組2位。4年連続進出、連覇を狙う)

11月3日(金)祝日 男子。11月4日(土) 女子 のファイナル4が駒沢公園第一球技場といういつもと異なる会場で実施されます。
試合の予想は又改めていたします。皆さんも是非、予想してみてください。
全部当たった方は、コラムで紹介します。(物理的な物は何もありませんが)

そして、1部2部の入れ替え戦も決まりつつあります。
●男子
法政大学(1部A組5位)vs 立教大学or学習院大学(2部A)   日本体育大学(1部B組5位)vs 神奈川、東京農業 or 東海(2部B)
武蔵大学(1部A組6位)vs 東海大学、神奈川大学 or 東京農業大学(2部B)or獨協大学(1部B組6位)vs 学習院大学or立教大学(2部A)

●女子
明治学院大学(1部A組5位)vs 学習院大学、東京大学or国士館大学(2部A) 東京農業大学(1部B組5位)vs 千葉大学or東洋大学(2部B)
成蹊大学(1部A組6位)vs 中央大学(2部B)、法政大学(1部B組6位)vs 横浜国立大学(2部A)

男子日体大の降格入れ替え戦は初めての事。
敢て「勝たなくてはならない戦いで、本当に勝ち切るチームこそ上に進むにふさわしい」

男子下馬評では、力強さが言われていた、法政、武蔵の降格危機とそこに日体大(2015年学生日本一、2016年Final4)がいる事のデジャビュ。
女子は負けたとはいえ、1部の強力なチームと互して戦ってきた4チームは自信の回復が鍵でしょう。昇格を狙う2部のチームは、開始から積極的に点を取りに行くことが大事だと思います。

最後に初参戦の男子城西大学、淑徳大学に挑戦しましたが、4対8 初のリーグ戦まだ勝ち星には恵まれません。

引き続き関東ラクロスには目が離せません。
ご意見、予想を教えて下さい。

こぶ平

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