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【女子ラクロスU19代表応援企画】4月20〜21日の練習会レポート

こんにちは、こぶ平です。
22名の選手に絞り込まれた女子ラクロスU19世界選手権の代表候補選手の強化練習レポートをお届けします。

4月20〜21日に行われたU19強化練習は、試合でのオフェンス、ディフェンスを繋ぐライド、クリアの部分の動きを進化させる段階に入り、クラブ、大学チームのTopレベルとのスクリメを中心にゲームマネージメントも意識していく段階に入ってきたようだ。

前回確認した、外国のファストブレイクに対応し日本のペースで試合を作る為には、粘っこいディフェンスからの、確実なクリア、ポゼッションラクロスで崩し切る攻撃が肝となるが、ベースとなるのは守備力となる。

今回は、20日NeO、21日立教大学とのスクリメが用意されたが、対戦相手としてファストブレイクを仕掛ける相手ではなかった為に、対応力を確認するには至らなかったが、ゴーリーを要(かなめ)にしたディフェンスの動きには進化が見られ、明らかにディフェンスが遅れるような動きは見られなかった。

しかし、立教大学の特別な個の力には抜かれて得点を許す場面が目につき(#4大川選手;代表強化選手)、まだ強い個に対するディフェンスという面ではU19DFの個の力を強化する必要があると感じられた。
(これは、代表陣の走力やパワーの強化が必要な部分であり個人個人の代表外での強化意識を1段と言わず2段階ぐらい高める必要があるという事になる。)

攻撃という面では、アタック陣の動きに関しては、質の高さの割合が増え、エースも確実に点が取れてきている(裏からの捲りで取れる選手も居れば、11m外からのショットを決める選手。インサイドへの球の供給もできて、8点を奪う形にはなった。


世界選手権においては、立ち上がりの攻撃で得点を取るか、取らないかが非常に大きな要素である。ここはエースを含め得点意識を高める必要がある。
厳しい見方かもしれないが最後の1分で点を取らせず、点を取るというシチュエーショナルプラクティスができていない事が露呈したと思う。

男子日本代表が行っていたように、常に延長という状況での試合、又サドゥン・ヴィクトリーの状況下での練習。そしてラスト30秒で点を決める練習。ラスト1分を守り切る練習をしっかりと実施するべき段階に来ているかもしれない。

次回練習会は合宿となり、3日間48時間ラクロス漬けの機会になる。練習では、連携の強化は勿論、個の磨きとやシチュエーションを切り取った練習などを行うのではないかと推測する。
合宿時の、スクリメの相手は不明だが、とにかくLast 1分ドローから点を取り切れるチームへの進化を期待したい。

これからのこの女子U19代表の進化には、期待ができる。楽しみにしたい。

最後に、印象に残った選手をピックアップする、本日のスポットライト!
大学の新1年生で、体格がある訳ではないが、そのボディバランスの良さが異彩を放つ、慶應義塾大学1年 山本真菜美選手。
同志社高校時代、全日本選手権の優勝を果たした時の主力の一人だが、その独特のリズムとしなやかさ、バランスの良さはU19の中でも目についた。
主力が欠ける中、補って余りある選手に進化したように思う。ただ、ショットの決定力という点で、パワーを付ける事は直ぐには無理だとすると、ショット技術の向上を色々な状況でのショット練習で身に付けて欲しい。

次回は5月11日に合宿に乗り込んで、しっかりと進化を見届けたい。

こぶ平

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