【こぶ平レポート】クライマックスシリーズ18|第10回全日本大学選手権・女子編
ラクロス、クライマックスシリーズ。
第10回全日本大学選手権について語ろう。
第10回大会といっても、特別何も記念らしきことは催されないのがラクロスらしい。
とはいっても、何もないのも寂しいではないですか。
せめて、ラクロスプラス上で、語り合ったり、又皆さんが今晩でも、前夜でもOBOGさんが集まって語り合って下さい。
第10回を記念して、私のラクロス観戦の原点であるこの大会を振り返っていきます。
昔の写真、私は残していないのですが、懐かしの画像とかお持ちでしたら、是非投稿して下さい。皆さんと一緒に盛り上がりたいのです。
過去を振り返ると・・・
優勝・準優勝
☆女子ラクロス
2009年 東海大学 14 対 4 大阪国際大学
2010年 日本体育大学 12 対 7 同志社大学
2011年 関西学院大学 8 対 7 立教大学
2012年 慶應義塾大学 14 対 8 金城学院
2013年 慶應義塾大学 11 対 2 関西学院大学
2014年 明治大学 10 対 1 関西学院大学
2015年 明治大学 7 対 6 関西学院大学
2016年 関西学院大学 9 対 7 明治大学
2017年 慶應義塾大学 13 対 2 同志社大学
☆男子ラクロス
2009年 一橋大学 8 対 3 関西学院大学
2010年 早稲田大学 12 対 7 京都大学
2011年 早稲田大学 10 対 8 京都大学
2012年 慶應義塾大学 7 対 5 京都大学
2013年 早稲田大学 9 対 6 神戸大学
2014年 慶應義塾大学 16 対 8 関西学院大学
2015年 日本体育大学 8 対 6 大阪大学
2016年 慶應義塾大学 13 対 4 神戸大学
2017年 慶應義塾大学 10 対 7 大阪大学
先ずは、全日本大学選手権をとても大雑把にまとめてみた。
●女子は関西学院大学 対 関東の大学との戦いの歴史。
●男子は関西の国立大学 対 慶應義塾大学、早稲田大学との戦いの歴史。
だと言えないか?
決勝戦が2点差以内を拮抗とする見地からみると
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ー 女子ラクロスの場合 ー
決勝戦では関西学院しか、2点差以内の試合を作れていない。ただし、関西学院も強い時とそうでないときの格差が大きい。
関東と関西学院以外の大学は、まだ日本一になるというチームの作り方が見えていない。
???何故だろう
関東、関西以外の地区の場合はやはり、日本一になった大学が存在していないが為に目標としての到達点が見えにくいので、自分達でどこまでやれば日本一に届くのかが不明確となり、毎年毎年到達したレベルで戦わざるを得ないのだが、日本一になった大学はその先を進んでいるのだから、追いつきにくい。
しかし、関西地区はどうして関西学院大学しか全国大会で戦えないのか?関西地区の大学の方はどうお考えだろう?
リードしている関東地区で見ている人間の偏った見方であることは承知で言えば、
「関西地区のTop校がかなり閉鎖的なのではないか?」という事。
関西の代表は第1回の大阪国際大学以降、関西学院5回 同志社3回と2校しか出場できていない。そして、その2校は大学のOGOBが歴代のコーチであり、コーチ間の交流もなさそうに見える。そして、その他の大学へもコーチとして入られるケースは少ないようだ。(今の立命館さんは同志社のOGさんか?)他の大学や、関東からのコーチ移入で成果が出たのは、関西大学と立命館大学なのだろうか?そして、独自路線の関西学院、同志社を越えられないのである。
関東では、日本一のDNAが多くの大学に移植されている。もちろん慶應義塾大学が他の大学のコーチを招くかと言えば、それはないだろう。しかし、慶應義塾のコーチング術は他の大学に流入し、明治の大学のコーチング術は他の大学に波及する。毎年の変化は研究もされ、進化をしてリーグ戦で試される。
今年の慶應義塾も1戦たりとも、楽な戦いはなかった。関東の特徴は高い技術の交流がいたる所にあるという事なのだろう。
そして、選手もコーチもラクロスに関してよく知ろうとされている。ある意味オタクと云っても良いぐらいだ。それがベースに存在して、より進んだラクロスへの追及が加速しているのだろう。
勿論。他の地区の大学も、そういう気持ちはあるし、努力もされているのであろうが、先にも述べた、目標の到達点が低いという事になるのだろう(これは、今尽くされている選手、指導者の努力を批判する物ではありません。本当に超えるべき目標設定は越えたチームにしかできないという超現実論から導いた事です。)
2012年の慶應義塾の日本一から、女子ラクロスが大きく変わったと思うのだが、そのリーダーも2年後には明治大学がその座に付き、3年間リードした。そして慶應義塾がその座を奪い返すのだが2年目の今年青山学院がもう少しで奪い取る所まできた。
(青山学院のコーチは慶應義塾出身だ。)
そして、東海大学も慶應義塾を苦しめ、日体大も盛り返してきている。明治大学はついにファイナル4の座すら奪われた。
しかし、明治大学も来年は又新しいラクロスになってTopを取るチームになるはずだ。
到達すべき目標地点を知る大学は、慶應義塾、明治、立教、日体大、東海大学でありそのDNAは確実に関東の大学に遺伝している。関東で繰り広げられる戦いのエネルギーは強さに転嫁される訳だ。
現状では、時に強い個が生まれた時の関西学院しか、関東を越えられないかもしれない。
しかし、光明はある。東海地区にも先進ラクロスのDNAが遺伝している。そして選手のやる気も高い。九州地区では関東を越えた世界を知る指導者が、広く九州地区の女子ラクロス発展の為に機会を作られている。
北海道、東北、中四国地区でもそのような動きが生まれて来るはずだが、その為にも指導者交流を含めたラクロス協会のサポートが不可欠なものになる。(今も年に1度は各地に指導者のエキスパートが派遣されているようですが。)
さて、今年の大学選手権決勝。
関西学院が登場する。2016年日本一、しかし、2011年の時と同様翌年は出場すら叶わず、次の年。2013年はまだ復活はならなかった。今年はテレビから伝わる雰囲気や、その時の解説者のお話と、秋に実際に見た対同志社戦等を総合すると、伝統的な1対1の強さをベースに確実な
守りから、奪ったボールを速く得点に結びつけられるタレントが多いチームのようだ。歴代の関西学院の優勝チームに共通している特徴である。
対する、慶應義塾は優勝した歴代のチームとは又別のタイプである。近さで行けば2012年の日本一チームに近い。勝負強さも同様だ。
ただ、受け身に回った時に見せる弱気の(というか、他の選手に任せて何とかして、という)攻めになると、膠着してしまいそうだ。
決勝の独特の雰囲気を知る4Topへの依存が高まれば高まるほど、厳しい状況になる事が予想される。7人の攻撃意欲が覚醒した時慶應義塾のステージが1段上がるはずだ。
さて、どういう結果になるのか。決勝の雰囲気と両校のスタイルを考えるとやはり
6対6 のサドゥンヴィクトリー という 煮え切らない予想となる。
ポイントは、関西学院が見せるラクロスがスパイシーなのか?
全日本大学選手権では、常に新しいラクロスへの覚醒があった。
第1回2回では、体育会系のアスレチックなラクロスが進化し、ディフェンスからのカウンターの男性的な雰囲気が見られた。
第3回で惜しくも優勝を逃した、立教大学のオールコートのディフェンスからのアグレッシブな
パスラクロスは、2012年の慶應義塾のゴーリーまで動くラクロスへと昇華し、豊富な運動量から紡ぎだすピンポイントのパスで切り裂く明治大学のスタイルが時代を作ると、さらに豊富な運動量と、ひるみなきディフェンスにより日本一となった関西学院に対し、トータルラクロスを進化させゴーリーが最も動くディフェンスにより、攻撃を厚くした慶應義塾のスタイルが覇権を握った。
今年は12人制ラクロスの集大成の年となる。そういう意味では、お互いの長所をつぶし合うのではなく、お互いが長所をぶつけ合う、12人制ラクロスの醍醐味を味合わせて欲しいものだ。
男子を語るには行数がたりない。次回直ぐに。
Enjoy Lacrosse!
Lacrosse makes friends and players.
こぶ平
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