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【こぶ平レポート】女子ラクロスU19日本代表にエール①!!

ラクロスの女子U19世界選手権開幕(8月1日@カナダ)まで1週間を切りましたね。
世界選手権に向かう日本代表も7月21日国内での最終調整を終え、7月29日に大会へ向けて旅立ちます。

そこで、緊急コラム「密着取材から見えた”U19代表(ブンブンJapan/仮称)の可能性”」と題してエールを送ります。
是非ラクロスファンの皆様、8月1日からのブンブンJapanの戦いぶりにご注目下さい。

密着取材から見えたU19代表の可能性

2018年12月末に関西で始まったU19世界選手権に向けた選手選考が始まってから7ヶ月22名(18人のベンチメンバー+サブ)の精鋭(全国の選考対象者3,000名から選び抜かれた)は1月に見えた幼さとも言える青々さから強さを兼ね備えた新世紀チームへと成長した。

何度も書いてきたが、今回のU19代表チームのベースになったのが、「日本初の世界選手権でのメダル獲得を目指す」というテーマだった。

1月に千葉のフクダ電子フィールドに集められた全国の代表候補150人から50名に選考された時から、選手には今回は「メダルを取りに行くんだ」という宣言が出され、そういう意識を持つ選手たちが切磋琢磨し今の22名が在る。

そもそも、ラクロスを初めて30年の国のチームが、100年以上の伝統と力を持つ国に対してベスト4を目指す決意を固めたのは何故だと思いますか?

男女通じて、世界選手権での最高位は4位(2010年男子世界選手権)。世界的に見てもTop4(米国、カナダ、オーストラリア、イングランド)を脅かしたのは女子のスコットランド(1982年第1回世界選手権)、男子のイラコイチームぐらいという中で歴史に挑もうとしたのは、今回のチームのポテンシャルを日本が信じたからに他ならない。


今回のU19チームのポテンシャルのベースは何だろう?

① Teen’s Lacrosseのここ3年4年の技術レベル、戦術レベルの著しい向上
② 大学での1年生の育成プランの向上
③ 選手の意識の向上
ではないか?

①Teen’s Lacrosseのここ3年4年の技術レベル、戦術レベルの著しい向上
前回も述べたが、今回のチームはTeen’sラクロスの出身者が22名中16名70%以上を占める。過去のU19代表チーム時とTeen’s選手の人口はそう変わってはいない。しかし近年のTeen’sラクロスの質的向上は、見る者をして全国中高ラクロス大会のTop4は大学の1部戦に匹敵すると言わしめるほどなのである。従ってU19世代でのTeen’s経験者が多くを占めるのも、うなずけるのではないか?(ただ、大学から始めた選手の可能性にも注目をしたい。後述する。)

今回 横浜市立東高、日大高の各4人、同志社高、東京成徳大高の各3人という顔ぶれを見ると、この4年間の中高全国大会の優勝校なのである。
Teen’s世代で見ると、USを含めTop4の国で通年でラクロスをやっている選手は少ないという見方もある。1年の半分は他のスポーツを行っているという事だ。
日本は、中学高校6年間ラクロスをやり続けている選手が増えてきている。そういう選手はTop4の12年間分のラクロス経験があるといっても良い。実際5人は中学からのプレーヤーである。

従って、U19時点での技術レベル、ラクロスIQともにTop4との差が少ないと考える事は妥当だろう。(ここから差が開くのが現状だった)

②大学での1年生の育成プランの向上
Teen’s経験者へもそうだが、大学からラクロスを始めた選手への育成プランのレベルが近年非常に高くなっている(大学にばらつきはあるが)。従って、パスキャッチのレベルから上げて行かなければならないという初期段階でのチーム作りにおける育成のロスを失くする事ができた事は大きいと言われている。

③選手の意識の向上
選手の中には、世界に出て行きたいという強い気持ちを持つ者が増えてきている。Teen’sの中には大学はUS/NCAA でプレーしたいという意識を持って、U19世界選手権をアピールの場にするぐらいの強い気持ちの選手もいる。これは強みになる。

これらのベースがあって出来上がったチームは、体の大きな外国人選手に対しても1on1を恐れず、走る事では負けない、負けたくない、強いチームとなりラクロスIQの高いチームとなった。

今回は今U19チームのポテンシャルをご紹介しました。
次回はポジション毎に選手の特徴を紹介します。

こぶ平

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