【こぶ平レポート】ラクロス関東中高秋のリーグ戦AutumnCupに迫る
ラクロスファンの皆様!
8月26日に中四国地区クラブリーグ、中国地区が開幕し、ラクロス協会管轄の全ての地区で2018年度ラクロスシーズンが開幕しました。
週末、日本全国30都道府県どこかでラクロスの試合が行われます。是非生で見て下さい。
そして、炎暑が続く中9月(今週末)2日に関東中高生ラクロス秋季リーグが開幕します。
一般的にはAutumnCupと呼ばれます。春はTeen’sCup、秋はAutumnCupです。覚えて頂ければ中高生の皆さんも嬉しいと思います。
7月のReportにて紹介したTeen’sCupと異なり、高校ラクロスの自主運営色が強い秋の大会は、3月に行われる全日本中高ラクロス選手権の東日本4代表(東日本は全部で5代表)を決めるリーグ戦であり、春にて引退した3年生ロス新チームのリーグ戦という事で、春のリーグ戦からかなり状況が変わります。
そして、今年はさらに例年と異なる雰囲気が漂っています。その辺を含めて、リーグ戦の日程とグループ分けについて書いています。
関東中高ラクロスリーグ・Teen’sCupのおさらい
Teen’sCupは前年度の8強がシード組となり、非シード各組Top校が次年度のシードを賭けて戦う図式で、高校3年生最後のゲームとなるリーグ戦がTeen’sCupだ。
結果これまでシードを守ってきた、県立鶴見、都立飛鳥、聖ドミニコ学園という伝統校がシード権を失い、慶應女子が復活。都立立川国際、県立熊谷女子が初のシード権を獲得した。
実力校の桐蔭学園は3年生不在の若いチームのチャレンジが実らず、シード権を回復できなかったというのが1つのポイントであった(ここ覚えておいてください)。
最終的には、ここ数年の4強調和となり、わずかにチームとしての完成度が高かった東京成徳大中高が通算15度目の優勝。市立横浜東は春7連覇を逃し全国大会からの復活もならなかった。
若手中心の日大中高が3位決定戦でその力を爆発させ初の?3位、県立伊奈学園総合は4位に留まる結果となった。
AutumnCupはこうなりそう
☆Autumn Cupのポジショニング
Autumn Cupは、高校2年生以下の新チームによるリーグ戦であり、来春行われる全日本中高ラクロス選手権の出場校を決める大会だ。
Autumn Cupでは、自己申告により1部リーグと2部リーグに分かれてリーグ戦を戦い、1部リーグ4強に残ると、全日本中高ラクロス選手権(2019年3月開催予定)への出場権が獲得でき、残る9校と2部リーグ優勝校に東北の仙台育英を含めて、来春の全国大会第5代表決定戦が行われる。
☆AutumnCupの過去
AutumnCupは高校2年生以下の選手構成で行われる、新チーム対決であり、Teen’sCupの順位が反映されないはずなのだが、近年は秋に強い東京成徳に横浜東、伊奈学園総合、日大中高と聖ドミニコ学園、県立鶴見、都立飛鳥、大妻多摩で5強を争う図式が続いていた。
しかし、今年は春の結果にもある通り、慶應女子、立川国際、熊谷女子の台頭、目白研心の定着
という混沌としたリーグ戦という図式になりそうだ。
それでも4強は東京成徳、横浜東、伊奈学園総合、日大中高に占められる事が多く、ここ数年の例外は3年前に都立飛鳥が4強に入った程度の事で、記憶には少ない。(ちなみに、この年第5代表となった横浜東が、リカバリーして春の全国大会で一気に初優勝に上り詰めているのですが。)
☆Autumn Cup2018
今年は、大きく様変わりする可能性がある。その要因を上げてみよう。
2強の一つ東京成徳大中高は戦術理解等の総合力は高い物を維持するだけの練習もされていそうだが、3年生の抜けた穴が大きい(特にゴーリーの穴を埋められるか?)。
2強の一つ横浜市立東高は新チームのゴーリーが決まらないまま新チームができ、急造のゴーリーでの戦いを強いられる上に、絶対的エースロスというのが大きい。
日大中高が、戦力を維持したまま新チームを作れている。
伊奈学園総合高は、春のリーグ戦での4位という結果が、3年生ロスにより負の方向に行く可能性を拡大させたように感じる。
そして春に結果を出した、立川国際校、熊谷女子高、慶應女子高の急接近が感じられる。
Teen’s Cupでのシード落ちとなった、都立飛鳥、県立鶴見、聖ドミニコ学園の巻き返しに、大妻多摩高の経験豊富な指導による台頭は実績十分(昨年も全国大会第5代表を獲得したのは大妻。)何よりも昨年冬から1年生(現在の2年生)以下で戦いながら、強さを増してきた桐蔭学園の充実度が高まっているという情報に注目したい。
トーナメント表・組み分け
1部各組2位までが、代表決定戦&順位決定戦トーナメントへ進出する。各組2位までだと、どのチームも届く可能性があり、どの学校も予選敗退の危機を孕んでいると言える。
その中で、昨年からの戦力温存度/進化度、総合理解度においてリードするのがA組 桐蔭学園 B組 東京
成徳大中高 C組 大妻多摩 D組 日大中高をピックアップ。その中でも精力的な練習を重ねる日大高は新主将になった絶対的エースに他の選手も追いついてきた現状と全体で走れるラクロスは、秋季優勝に至っても波乱とは言えない状況にある。唯一の懸念は優勝経験の不足ではないか?
そして、A組の桐蔭学園が波乱を起こす台風チームとなりそうだ。
横浜東高は、失った戦力をどの程度リカバリーしているのか?ヘッドコーチが変わってからの選手のみのチームとして、真価が問われる秋となりそうだ。
昨年度関東王者の東京成徳大中高も、ゴーリーを含めた戦力のリカバリーを問われる戦になりそうであり、勝ち進むと準決勝が正念場になりそうだ。
実は、有力視される日大高も予選リーグで、因縁の熊谷女子高戦があるが、すんなりと勝ちに繋げるようならやはり本命となるのかも知れない。日大高vs熊谷女子は予選の注目の一つ。予定では9月9日(日)@大妻多摩で行われる。
☆2部の展望
2部A組が山村学園、都立町田総合高のシードとなっている事からもわかる通りこの2校がトーナメントを勝ち抜く可能性が高いが、進化を遂げてきている市立戸塚、県立横浜国際の戦いぶりにも注目される。長らく2部をリードして来た都立小石川中等教育校のリカバリーにも注目をしたい。
2節までのスケジュールは以下のようになっています。なお観戦に関しては、開催場所が高校の場合、入場に制限がある場合や、迷惑行為の厳禁等のルールの厳守を特にお願いします。開催場所には大変なご苦労がありますのでご協力の程お願いいたします。(公共の施設を使う場合も同様なのではありますが。)
参考までに
皆さんも、優勝や4強を占ってみて下さい。
最後になりましたが、関東中高ラクロスのチーム名から、都立第三商業高、つくば秀英高の名前がなくなっています。昨年秋に合同チームで登場した大和西高の名前もありません。全体のレベルは上がりつつも、広がりという点ではむしろ後退傾向にある中高ラクロス。
やはり、目に見える大学との連携や、体育会的ではないスポーツというような特徴のアピールがされて全国高校に広がる努力も必要だと思われる。特に女子スポーツの新たなチョイスとしてラクロスが選ばれるような形になればいいのだが。
(昨今の高校女子スポーツの花形は、ダンスパフォーマンス部なのだそうだ。それよりもラクロスって言える物があるのでしょうか?)
次回からは、ラクロスについて色々考えた事を徒然に各。ラクロス徒然草をスタートさせるつもりです。
皆さんからの、ご意見をお待ちしています。
ラクロス!!
こぶ平
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ラクロスを見続けて10年目。高校ラクロスの進化にも驚きながら女子ラクロスのキラキラと頑張りに力を貰っているオヤジーレです。ラクロスの色々な事をお伝えできるように、毎日情報を集めています。
皆さんからの情報をお待ちしています。
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