【こぶ平レポート】全日準決勝男子@東京会場|進化はあったのか?
ラクロス全日本選手権準決勝 東京ラウンドをご覧になられた方はどんな感想をお持ちになられましたか?
こぶ平的見方は以下です。クレームはいくらでも受け付けます。
男子ラクロス
慶應義塾大学(学生1位) vs Stealers(東日本クラブ2位)
結果:11対13 でStealersの勝利
この結果を見ると拮抗した試合に思われますが、非常に客観的な見方、例えば日本代表チームの育成担当が見たらどうでしょう?極論ですが。
背景があります。
慶應義塾大学は若いチームで成長の余地が多い。Stealersは長年の思いである決勝戦に何としても勝ちたい。しかし社会人チームの常として金曜日も仕事で選手によっては遅くまで解放されない状況もあったでしょう。そして土曜日の朝の試合です。
両チーム自分達の考えるベストの状況では試合に臨めていたでしょうか?
昨年、準決勝は同じカードで13対7で慶應義塾が勝っています。
そして1Qは4対1、前半6対1でした。攻撃力的にも昨年の慶應義塾の方が勝っていたであろうと思っています。そこから得た経験はStealers側に活かされます。朝の7時から都内で集まり集合練習をされました。
劣りそうなコンディションを高められた事は容易に想像できます。
そして試合が始まりました。
1Q直ぐに主導権をStealersが握ります。慶應も積極的にショットに行きますが決定的なチャンスはStealersの方が多かったと見ています。
ただ、Stealersのコンディションの高まりは想定より遅かった。しかし、守備は普通に止める事はできる、慶應義塾からの圧力も想定よりは低かった。ここである程度勝ちの意識は高かったのではないでしょうか?何か軽いプレーが続き、終了間際には相手のプレーに下った審判の判断への異議を感じていたかのようにプレーを止めたゴーリーを嘲笑うかのような慶應義塾#48のショットを決められ3:2慶應のリードで終わる形になりました。本来なら昨年とは逆に4対1程度の開きがあってもおかしくはなかったのですが、2:3で終わった事がこの試合の進み方を象徴していたのではないでしょうか?
2QはStealersのエンジンが暖まりエース#14のリードで6対2のビッグピリオドを作り前半8対5で折り返します。その中でもStealers#9のアシストは光っていたように思います。
3Q以降、波に乗ったStealersが突き放しにかかるのですが、前半ラスト90秒でタイムアウトを取り、点を取りに行って取れなかったことからも分かる通り攻撃にも守備にも集中力のないまま、ある意味単純に点を取り、ミスのような形で点を取られるという展開も、#14のナイススクープからの一瞬のピンポイントパスからの#18のナイスゴールや差を詰められた時に飛び出す#14のショットで差をキープし13対11という試合は終わります。
ただ途中Stealers#12のフェイスオフブレイクがイリーガルクロスで無効になるなど何か歯切れの悪い試合でした。
救いは、勝ちながら反省点を得られたStealersが念願の全日本選手権の決勝へ進出できた事と、慶應義塾大学#48立石選手が上げた3得点だったと思います。立石選手は1対1の強さを身に付ければ日本をリードする選手になってくれると改めて確信させられました。
Stealersの持つポテンシャルはもっと高いものであるはずです。決勝戦は日曜日で初の決勝戦を戦う喜びに溢れた魅力的なラクロスを魅せていただけると信じています。又慶應義塾大学も常に進化の先端を行く形でラクロスをリードされて来られたチームですから、来期は私達を驚かせるラクロスを魅せてくださるに違いありません。
異議は多いとは思いますが、ラクロスの進化を見たい人間の素直な考察と見ていただけると幸いです。
次回は女子の準決勝東京ラウンドの結果考察です。
こぶ平