山本真菜美

【トッププレーヤーラクロスコラム】#1 自己紹介|HIZAコラム(山本真菜美)

怪我について

ここからは、本題である怪我について書きたいと思います。

6月20日の早慶戦、第2クオーターに受傷してしまいました。怪我をして倒れこみ、直感で「これはやってしまったな」と思ったのを覚えています。受傷直後は歩けたのですが、夜に腫れてきて思うように歩けなくなってしまいました。翌日病院に行き、MRIやレントゲンを撮りましたが、やはり前十字靭帯損傷だと言われました。

全治8か月の怪我だと確定したときは、やはりかなりショックで、周りの目も気にせず病院の廊下で一人で泣いていました。しかし、2,3日も経たないうちに、切り替えて今後何をしていくかということを考え始めました。思ったよりも落ち込んでおらず様々な人に強いと言って頂きましたが、それには3つの理由があると思います。


1つ目は、友人がただ一緒にいてくれて、多くの人が素敵な言葉をくださって、その一つ一つが支えになったからです。もし、近い人に同じように大きな怪我をしてしまった人がいたら、ただそばにいて話したいときに話し相手になるということが一番支えになるのではないかなと私は思います。

2つ目は、怪我をしたけれど大好きな仲間と日本一を目指せることは変わりなかったからです。私はラクロスをプレーすることも好きですが、それ以上に仲間と同じ目標に向かうその日常が大好きなのだと気づきました。目標を達成するために落ち込んでいる時間はありません。自分に今できることは何なのか、練習の動画を確認し、早慶戦後になったら送ろうと思っていたプレーの動画を送りました。

慶應義塾大学

Photo by Akie Umeda

3つ目は私は逆境に立たされた時ほど燃えるタイプだからです。中学の時に母を病気で亡くした時も、高校でチームが上手くいってない時も、そんな時こそやってやるぞという気持ちになりました。窮地に立たされているからこそ自分次第で結果が大きく変わると思うとワクワクします。このように、視点を転換することがポジティブに過ごし這い上がる要因になるのではないかと思っています。これらのお話のプロフェッショナルは代表ヘッドコーチの柴田陽子さん(しゅんさん)です。代表活動の中でしゅんさんがレジリエンス(逆境指数)についてお話してくださったことがより自分を強くしたと思います。詳しく知りたい方は、是非しゅんさんが書かれたコラムを読んで頂くと良いと思います。


また、怪我をして驚いたことは、「え、この人も?」と思うくらい同じ怪我をした人が想像以上にたくさんいらっしゃったことです。代表選手にも複数人いらっしゃり声を掛けて頂きました。もちろんラクロスだけでなく、他の競技のスポーツ選手でもたくさんいらっしゃり、そんな方々の復帰後の活躍やエピソードを見ると、自分も頑張ろうと思えます。是非調べてみてください!

 

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手術にについて

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