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【ラクロス関係者必見|脳震盪について知ろう】②どういうときに脳震盪になるの?

今回は脳震盪の受傷機序発生頻度について、その直後や当日の対応についても少し触れたいと思います!

脳震盪の受傷機序

これはイメージしやすいと思います。
脳に外力が加わることで脳震盪になる。
つまり、頭部や頚部に何か力が加わった時に起こります!

脳震盪の受傷機序について、海外の文献より、
男子はほとんどが身体同士の接触による受傷であり、地面で頭を打つことやクロスとの接触で発生することも報告されています。
女子はクロスとの接触が最も多く地面で頭を打つ、身体同士の接触の順に多いとされています。
頭部だけでなく、クロスが頚部(首)に入って受傷した経験もあります。

脳震盪の発生頻度

海外の文献より、ラクロスの脳震盪の発生頻度は

大学生が0.37/1000AEs(1人が1000回練習/試合すると0.37回受傷する)
20人が136回練習すると1回受傷する

大学生女子が0.31/1000AEs(1人が1000回練習/試合すると0.31回受傷する)
20人が157回練習すると1回受傷する

年に1回以上はチームで脳震盪が発生しておかしくありません!
100人所属するチームであれば練習頻度にもよりますが、年に5~6回以上の脳震盪が発生することになります。

さらに練習を除き、試合に限定すると1000試合に1.08回
少なく見積もっても100試合に1回は脳震盪が起きてもおかしくありません!

関東学生ラクロスリーグ戦だけでも昨年度は230試合以上行われているため、どこか2チームで試合中に脳震盪が発生していてもおかしくありません!
クラブや他地区を合わせるともっと増加することは言うまでもありません。

脳震盪だけでなく、頭頚部の外傷に範囲を広げるともっと増加するため、
対応する場面はもっと多いことになります。
関戸(2016)の報告より、日本の大学生女子において頭頚部外傷は9~10週間に1度起こるとされています。(一部改変して引用、詳細は下図を参照)

20人で計算していますが、50人のチームでは4週間に1度は起こります!
競技をしていると、危険と隣り合わせであることを再認識する必要があります。

脳震盪疑い当日の対応

対応については後日記事を書く予定ですので簡単に。

まずはプレーしている練習や試合から抜けてください。
その日はそれ以降必ずプレーをしてはいけません!
そしてできる限り早く医師に相談してください。

当日はパソコンやテレビ、スマートフォンなどの電子機器の使用は避け
刺激の少ない生活をしてください。
視覚、聴覚からの刺激を減らし、ぼーっと過ごすようにしてください。

急性硬膜下血腫など、受傷後に意識がはっきりしていても後から意識が低下し、重大な傷害が進行している場合もあるため、受傷後24時間程度はできる限り1人にならないこと、何度も症状の有無を確認することが重要です。

頭痛や吐き気、めまい、まぶしい、集中できないなど何らかの異変が出た場合はすぐに救急病院に行くようにしてください!
それほど頭部の外傷は怖いです。

次回は症状について詳しく説明していきたいと思います!

あせて読みたい

【ラクロス関係者必見|脳震盪について知ろう】①脳震盪ってなに?
【ラクロス関係者必見|脳震盪について知ろう】②どういうときに脳震盪になるの?
【ラクロス関係者必見|脳震盪について知ろう】③脳震盪になったときの症状
【ラクロス関係者必見|脳震盪について知ろう】④脳震盪後の対応・評価

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