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【こぶ平コラム】ラクロスが日本でスポーツとして認められる為に|その1:スポーツ協会って何?

この、コラムを見て下さる方はほぼラクロス関係者だと思いますが、皆さんは、そのラクロスにとって今年はどういう年だと思っておられますか?

男子ラクロスがボールスポーツの世界では初めてイスラエルで世界大会を開催する年?
全日本大学選手権が10回目を迎える年?
女子クラブが全日本選手権でリベンジを果たす年?

いえいえ、
今年は日本ラクロス協会が社会的に認知される資格を有する年になりそうです。

ラクロスというスポーツが(否応なしに)日本のスポーツの一員になるとても大事な年なのです。
ラクロス関係の皆さんにはその意味を理解していただく事が、「私が愛するラクロス」が「日本の皆さんが愛するラクロス」になっていく為に必要だと思い、その意味を皆さんと考えたくてコラムりました。少し難しそうですが、中高生ラクロッサーさん、新ラクロッサーさんだけではなく、ご家族や旧来のラクロッサーさんも考えていただくきっかけになればいいなと思っています。

ラクロスが日本で継続的に始められたのが1986年。[Lacrosse makes friends.]の理念のもとに今や2万人に近い選手とOGOBさん、ご家族まで含めるともっと大きな規模に成長してきたことは、ラクロス協会や指導者、選手の皆さんの努力(特に選手の自主的な努力がベースになっているスポーツとしては稀有のものだと思います。)賜物だと思って、感謝しています。
ところが、日本の他のスポーツ団体や、例えばオリンピック協会、旧体育協会(現在の日本スポーツ協会)、学校関係者、公共団体からはどのように見られているかご存知ですか?

「協会メンバーではないですよね。」「非公認団体ですね?」とか「非公認競技でのスポーツの部活動はなかなか難しいよ」一般の人はそれでも「名前は聞いたことがある」「クロス持った女子高生とか、かっこいいよね!」ぐらいの反応は、東京では返ってきますが、例えばその他の道府県や、中年以降の一般人の反応は「何それ?」です。(実際に、色んなスポーツの観戦の現場や、小中高の先生、地方の役人の方々に直接聞いてみた反応です。)
日本スポーツ振興協会にお聞きしました。
「各種振興助成金を受け取る資格があるのは、公共団体や、日本オリンピック委員会、日本スポーツ協会等に認められた団体、個人になります。」と言われました。当然でしょうが、「味の素ナショナルトレーニングセンター」も使用できません。

この現状からするとラクロスは当然のように、公的支援は得られないですし(例えばLOTOによる支援金など)マスコミも数多あるスポーツから、「ラクロス」を取り上げる意義が少ないわけです。故に一般への露出は少なく勢い、ラクロスの振興が関係者の献身的な努力に頼り切らざるを得なくなるわけです。

それらを打開するのには、各種協会に所属できる資格を得て、社会的に認知されるスポーツにならなければなりません。 その為の一歩が、社団法人になる事なのです。又そこへ踏み出そうとされたラクロス協会さんに応援をするという思いは共有されるべきだと思います。

例えば、日本オリンピック委員会会員になるには法人になる必要があります。そして公的助成金を受け取る
には、オリンピック委員会のようなスポーツ協会に加盟する事が必須条件です。

対象団体
1 公益財団法人日本体育協会
2 公益財団法人日本オリンピック委員会
3 公益財団法人日本レクリエーション協会
4 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会
5 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構
6 公益財団法人日本スポーツ仲裁機構
7 1又は2の加盟団体

勿論法人になったとしても、これらの団体に加盟できる訳ではありませんが、公的認知の為に必要な事になるわけです。今年は、ラクロスが正式にそうなりたいと覚悟を決めて踏み出した年になるわけです。

選手の皆さんも、又ご支援いただく方も(ご家族を含め)ラクロスが変わった1年に立ち会っていただいているという理解をまずはして下さい。

正式法人化の情報は、協会からの発表をお待ちいただきたいと思いますし、又もしくは昨今のスポーツ協会の不祥事?から法人化が認められないことだって考えられます。でも、そういう動きは必要ですし、そういう動きをしてくれているという事は皆さんにご理解をいただきたいと思います。

その上で、「法人化されるのが協会でも、私たちは関係ないは。」「法人化されたら、儲かっていいよね!」「法人化されたら、私たちの負担も減るよね?」といった誤った意識を持たれることがないように、選手の皆さんへの期待と、何が変わらないといけないかというお話をしていきます。

ここで、ラクロス関係者の皆さんにお聞きします。

「ラクロス協会の法人化」を観客や、部外者(特にマスコミ)はどう見るでしょう?

実は、ラクロス界の皆さん以上に一般の人は従来の運営では色々な情報が得られず、ラクロスファンでも「協会は何をやっているのだろう?」「一般観客にかなりの努力を強いるのがラクロスだよね」と考えています。
悪意を持った人からすると、ツッコミどころが満載な状態です。

「マニアにはそこもいいところなのですが。」「そこで、頑張っている選手の皆さんを応援したくなるのです。」

というラクロスファンもおられますが、そんな一般人(マスコミ)は、「もしラクロス協会が法人化されれば体制も変わって、もう少し楽しみやすくなるよね。」っと考えます。又選手の保護者の方も、試合情報も選手が言わないとわからないし、ましてや他の都道府県から来られている学生選手の保護者だと「何やっているのか
わからないのが、法人化で良くなるよね!」と思うのが普通なのです。

これは、協会が法人化の事実を積極的に知らさなくても直ぐに知られる事実ですし、その事が、後になって知られるような事態になった時では問題がこじれる事になる性格を持つ情報です。それ故、法人化されたときにスムーズに社会的認知が得られるように、上記の一般社会が持つようなイメージに対しラクロスを構成する皆さんが(最も期待するのはラクロス協会さんが)どのようになっていかないとだめなのか一般社会的見地から次回以降お伝えしたいと思います。

もし、皆さんが日本相撲協会や、日本レスリング協会の対応や、昨今のスポーツを取り巻く環境からの一般の目線を意識されないと大変な事になりますよ。

こぶ平

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