【こぶ平レポート】ラクロス全日本選手権・女子の検証
2012年からは、大学もクラブも全員ラクロスを目指し女子ラクロスが新しい進化の時代に入った年として記憶されるべきでしょう。
2013年はMISTRALが日本一の座を奪い返しますが、大学の代替わりの難しさを象徴しています。
この2012年13年というの女子ラクロスの変換点であったと今にして思うのは、2013年ワールド杯に選ばれた学生選手(慶應の日本一を担った選手も、又その慶應に阻まれた選手も含めて)が新しいラクロスを追求するためにNeOというチームを結成した事があると思います。
そして、今の学生選手が知る通り、2014年からの明治大学、関西学院大学が日本一を占拠します。
それは、新しいラクロスが運動量を必要とするものであり、技術を加えた総量が豊富な練習量と比例して大学優位として現れたと思います。
女子ラクロスの全日本選手権というのは、そういう進化の形が競われる場だと思います。そして2016年までの全員ラクロスが進化の究極ではないわけです。
2017年、2012年に新しいラクロスを提案した慶應義塾大学がさらに、運動総量を上げて得点力も加えて学生ラクロスのTopに返り咲きます。
そのラクロスを指導してきたコーチ陣のTop大久保コーチが、2010年の男子日本代表チームのヘッドコーチであったことは先にも述べました。新しいチームのエッセンスに男子的なニュアンスを感じるのはわたしだけでしょうか?
そして、2012年13年の新しいラクロスの申し子達が設立したNeOは、2回のワールド杯で体感した世界のラクロスを自分達の方法で進化をさせてきた。4年目にして初の全日本選手権の決勝に駒を進めた彼女たちのラクロスはどういうものなのでしょう?
一言で言えば 「変幻自在のトータルラクロス」 です。
個の強さは勿論、戦術理解は勿論ですが、何よりも自らできる事の理解が絶対化されていることが一番の強みだと思います。ここまでの進化は彼女たちが自身で進めてきたものです。
この2つの別々のアプローチで進んできた進化が、12月17日激突します。この日は日本の女子ラクロスが、世界に向けて進化を始めた記念日になると思っています。そこで繰り広げられる1つ1つのプレーは今までの攻防と異なるものです。是非、会場に出かけて、その1つ1つのプレーを見て下さい。そして、自分たちのチームに持ち帰って下さい。
12月17日(日) 14時半 ドロー @江戸川区陸上競技場
そこには、見逃してはならないラクロスがあります。
こぶ平