#7 No.1とOnly.1|菅谷美玖(所属:NeO)【フィジモンみくちゃんのラクロスコラム】

【トッププレーヤーコラム】#7 No.1とOnly.1|菅谷美玖(所属:NeO)【フィジモンみくちゃんのラクロスコラム】

皆様、こんにちは!関東の女子ラクロスクラブチームのNeO所属の菅谷美玖です!

「日本一(No.1)になりたい」
「唯一無二(Only.1)になりたい」
どちらも私が目標としていることですが、今は唯一無二になりたいという気持ちの方が大きいです。

今回は、それぞれの目標に対する私の考えや気持ちを綴っていきます。

「日本一になりたい」
入部してすぐにその想いが芽生え、これまでただただその想いだけで必死になってラクロスに取り組んでいました。

なぜ日本一になりたいのか…

大学の部活動はプロの世界ではありません。同じように社会人クラブチームもプロの世界ではありません。

日本一になることが何を意味するのか。日本一になることで何が得られるのか。

この問いに対して、正解も間違いもないし、目的も人それぞれです。
私はラクロスを通して人生をより豊かにするということが目的で、日本一になることは人生をより豊かにするための1つの手段・通過点にしか過ぎません。

大学4年間、ずっと負け続けて日本一になれなかった時、現状を受け入れたくない気持ちから、結果が全てではない。
結果以上に日本一を目指す過程において得られたものがあるから次に活かせば良い。そんな風に捉えていました。

でもスポーツの世界は、プロではないといえ、勝負の世界であり、必ず結果がつきまといます。
記録を残さないと価値を見出すことができない厳しい世界だと考えています。
結果が全てではないなんて、ただの綺麗ごとであり、現実から逃げているだけでした。
自分のこれまでの行動をなるべく肯定したいという気持ちから出てきたのだと思います。

ラクロスを始めて6年目、NeOで日本一になりました。
実際に日本一からの景色を見て感じたことは、想像以上に日本一の山は高かったということです。
これまで日本一を目指して努力していると思っていたのは、ただの自己満足だったのではないかと感じてしまうくらいすごく高くて、やはり結果が全てではない、なんてただ綺麗ごとで逃げていたのだなと確信を持ちました。

自らのラクロス人生の中で1つの目標であった日本一を達成し、次に出てきた目標は、「唯一無二の存在になりたい」という想いです。

日本一を経験した後は、Only.1 になりたい。

皆さんが想像するOnly.1とはどういうものでしょうか?
私がもともと想像していたものは、あなたはあなたでしかない。すごく尊いものである。といったようなイメージでした。

でも、スポーツの世界でいうOnly.1は違うものだと気づかされました。

プロ野球のイチロー選手は以下のような言葉を残しています。

一番になりたかったですね。僕は、ナンバーワンになりたい人ですから。オンリーワンの方がいいなんて言っている甘い奴が大嫌い。僕は。この世界に生きているものとしてはね。競争の世界ですから

このイチロー選手の言葉にとても共感をしました。
やはりOnly.1になりたいということは甘えであり、逃げだったのではなのではないかと。

私はスポーツとか勝負の世界でのOnly.1は、みんながみんな素晴らしいと評価されるものではなく、No.1のその先にあるその世界の『プロフェッショナル』のことなのではないかと考えます。

また、No.1は結果と捉え、誰が見ても同じように評価できるものの、Only.1は主観的であり、誰が決めるのかも、何が正解なのかもわからない。
ラクロスというスポーツも、まだまだ正解のないことが多く存在します。
そういった答えのないものに私は惹かれるのかもしれないです。

責任のある自由がつきまとう環境の中でプロフェッショナルとして成長していくことが、自分の人生の幸福度を上げるのではないかと。
そう考えるだけでとてもワクワクします。

スポーツの世界で価値を見出し、高めていくためには、まずは記録を残すこと、そのことによって記憶に残る選手やチームになること。
No.1になることでOnly.1になること。

それが今の私のやりたいことです。

No.1の景色を一度見て、もう一度この景色を見たいというよりは、進化変化したonly.1の自分になってここからの景色をもう一度見たいと強く想います。そしたらもっともっと大きくカラフルな景色が見えるのではないかと。

皆さんは、No.1になりたいですか?それともOnly.1になりたいですか?
ぜひこの問いに向き合ってみていただきたいです。

菅谷美玖

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