【ラクロス関係者必見|脳震盪について知ろう】①脳震盪ってなに?
今回はみなさんにぜひ身につけてほしい知識をご紹介したいと思います。
激しくてエキサイティングなスポーツである ラクロスのプレー には怪我における様々な危険要素があることはみなさんお気付きのことと思います。
スポーツに怪我はつきものです。怪我を恐れていては激しいプレーはできません。ただ激しいスポーツだからといって、ラフなプレーをしていいわけではありません。でも怖気付いているだけでは何も変わらないので、まず怪我がどのようなものなのか、そしてどのようなプレーや行動が怪我につながってしまうのか、怪我をしてしまった時はどう対処をすればいいのかきちんと知識を身につけておくことが大切です。
今回は怪我の中でも危険な頭部外傷について、特に脳震盪についてみなさんにきちんとご紹介をして行きたいと思っております。
まだラクロスでは脳震盪で死亡したという例がありませんが、この激しいスポーツにおいてはいつ死亡事故がでてもおかしくないと思っています。
脳震盪についての知識をみなさんがきちんと身につけていくことはとても重要なので、これらの記事は数回に分けて説明していきます!
最後にはとても怖い急性硬膜下血腫などの頭部外傷にも触れたいと思います。
脳震盪ってなに?
頭部外傷が多い日本ラグビーフットボール協会の安全対策マニュアルによると、
「グラウンド上で明らかに頭部打撲が認められ、受傷時に応答(意識の状態)、あるいは身体活動に何らかの異常が認められたものは、すべて競技規則にいう脳震盪に該当する」
と定義されています。
ポイントは頭部打撲と身体活動に何らかの異常この2つです!
簡単にいうと、
頭頚部に衝撃が加わり「脳が揺れる」ことによって脳がダメージを負い、身体に様々な症状がでることです。
頭部外傷による事故事例はニュースにもなっており、下図のような2件が例です。
セカンドインパクト症候群
この言葉を聞いたことはありますか?
脳震盪などの頭部外傷後、数日や数週のうちに2回目の頭部外傷が起こると致命的な脳の障害が起こります!
これは死亡率が30~50%と言われています。
軽度の脳震盪でも2回重ねると死亡事故になり兼ねません!
たとえ生存していたとしても、後遺症が残る可能性があります。
高次脳機能障害といって様々な症状が残存する可能性があります。
もしかしたら脳震盪??
相手にぶつかった、こけて頭を打った、ボールが当たった、クロスが首に入った。
もし脳震盪の現場に出会ったら、あなたならどうしますか?
迷わずにその選手を練習から抜けさせることができますか?
意識がなければできると思います。
でも意識障害が起こる脳震盪はたった5%に過ぎないと報告されています。
まさか1週間以内に練習復帰なんて恐ろしいこと、、
実際現状では行われていると思いますし、そのような話を聞きます。
「そんなこと言われたって脳震盪なんて見たことないしわかるわけがない」
「難しいからわかんない。」
「死ぬのは怖いけど、わからずにやっちゃいそう」
「判断しても自分の責任になるのが怖い」
「私が出ないとチームが困る、先輩がいる手前、、」
こんな人も多いのではないでしょうか?
ふざけないでください。
大事なのでもう一度書くと、
2度目の脳震盪を起こすと死亡率は30~50%です!
安全にプレーすること、させることは競技をする上での大前提。
ただちに練習から離脱し、身体状況に変化がないか観察し、
必ず病院の受診を促し、医師の診察を受けさせてください!
そして最低でも1週間の段階的な復帰が必要となります。
これは長くなるので次回以降に書きたいと思います!
絶対にこの競技で死亡事故なんか出してはいけません。
練習より試合の方が発生率が多いことも複数報告されています。
危険な競技ですが、試合のときに他の競技とは異なり救護ができる人も少ないことが現状です。
もう一度言います。絶対に死亡事故を起こさない。
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