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【こぶ平ラクロス 】2019年ラクロスを振り返る(高校ラクロス編)

2019年のラクロス昨年勝手な十大ニュースで振り返りましたが、それ以降振り返りが出来ていませんでした。
その間にCOVID-19の影響で今年のラクロスの動きが止まってしまいましたね。
その間のお話のネタ的に、昨年のラクロスの個人的な考察をシリーズでお送りします。
何か今の間にできる事も掴んでいただければ幸いです。

まず最初はTeen’s編です
何故、Teen’sに注目したか?
2020年のオリンピックに暗雲が漂いだす中、2028年のロサンゼルスオリンピックに於けるラクロス参加の現実味が高くなってきていて、その時の主力になるのはTeen’s世代ではないかと考えているからです。

高校ラクロス|男子ラクロス

大阪の興国高校にラクロスのクラブが設立されたが、関東では早稲田学院の活動がチームとしては停止した。
慶應義塾高校、海城高校、岩倉高校、仙台育英学園高校と興国高校 やはりスキルアップと言う面では外国に後れを取るのではないか?
体力面や運動能力面では、大学において他のスポーツからの流入で補われるのが現状だが、Teen’sの拡充が望まれる状況は変わらない。
是非、既存5校の頑張りへの支援が高まって欲しい。そして、Teen’sのスポーツとして何が足りないのか、ラクロス協会として取り組む課題ではないか?

高校ラクロス|女子ラクロス

女子は、全国で40校のラクロス実施校がある。しかし、伝統を保ってきた都立第3商業高校が活動を停止し、既存の学校でも体育会クラブへの参加減少の影響が及んできている事は男子と同じだ。しかし、大阪で常翔学園が関西リーグに参加秋季大会では1年生だけのチームとして参加し、3試合に健闘したという嬉しいニュースもある。
(最後の箕面自由学園との戦いでは前半を同点で頑張ったようです。)

そして、2019年度女子 Teen;s Lacrosseは、3月に行われた全国大会から秋の新チームリーグ戦まで日本大学高校 AQUA の1年だったと言えるだろう。

2018年秋の新チームとしての戦いから、全国大会、春のリーグ戦までをTeen’s3冠と位置付けているがU-19代表選手3人を擁する日大中高は、3冠達成ばかりか、新チームになっても関東でリーグ戦優勝を飾り、全国大会2連覇を狙えるチームとなった。それだけに、全国大会がCOVID-19の影響で3月開催が出来なくなった事は残念だ。

【AQUAの強さの理由】
① 中高一貫の育成プランが確立された。
② 運動能力の高さというより、トータルのラクロスの戦術の理解度の高さ。
③ 3年以上に渡るチーム全体の運動能力の底上げができた。
(他のボールスポーツに共通するトレーニングメソッドの注入と戦術論の注入が進化を助長したという面もある。)

それに対して、関東の他のチームも指を咥えて見ているだけではない。それぞれが研鑽を重ね全国大会では、という思いも強かったはずだ。
例えば、復活なった埼玉県立伊奈学院総合高校は、1年生から苦しい実戦経験を積み重ねて昨年逃した全国大会の出場権を獲得し日大高を倒す事を目指していた。

そして、毎年Topを争う東京成徳大中高も秋の敗戦からの強化がなり、全国大会での優勝を果たしたかったに違いない。
昨年久々に全国3位となった桐蔭学園高校も同様だ。クラブチーム等との交流も含め進化を進めた結果を確認したかっただろう。

そして、第5代表を争うはずだった、大妻多摩中高、熊谷女子高、山村学園、小石川中等教育校もそうだ。
特に、進化が著しかったのは、都立小石川中等教育校はではないだろうか?

その他、1部で確かな力を付けてきた目白研心中高や立川国際中等教育校。伝統の聖ドミニコ学園、飛鳥高校も力を戻しつつある。そして何より、久々に全国大会出場権を失った横浜市立東高校は、逆に全国大会中止を前向きな材料と捉えて、春のリーグ戦での復活に臨むはずだ。

その他各チームの力は確実に向上している。春の新入生部員獲得が大きなテーマとなるだろう。
北日本唯一の仙台育英学園も、雪が少なくなってきた昨今の状況を見ると今後の進化に期待をしたい所だ。

そして西日本というか関西地域は、これまで、同志社高校の独壇場であったが、立命館宇治高校が秋の新チームが決勝の最後までリードをし
最後延長で敗れるという肉迫ぶりを見せた。
どのようなチームだったのか、全国大会で関東のチームと戦って欲しかった。
そして、最初に述べた通り、スポーツにも理解がある常翔学園のリーグ参加という刺激材料も加わり、活性化の方向に向かい始めたと思いたい。

春のリーグ戦においての戦いぶりに注目したい。

2028年オリンピックの代表選手になるのは15名に満たないと思われるが、その選手をTeen’s出身者が占めるには、まだまだ環境整備が必要だ。例えばグラウンド面だけでもサポートを得られないだろうか?

現状、Teen’sの人口減以上に、体育会クラブ活動への意欲が減っている中で、安全だけど面白いSportsとしてスポーツ女子の受け皿になる為には何が必要かを、大学やクラブチームと一緒になって考えて行かなければ時代がやって来たと考えている。

私も今年は、ラクロス界に対しても、意義深い提案をできる年にしていければよいとも考えている。

なお、今年のTeen’s ラクロスの春のリーグ戦について詳細は未定のようだが、開催される事を祈ってやまない。
そして、日大中高の不敗神話は続くのか。注目をされる。

以上 Teen’s Lacrosse 振り返りでした

こぶ平

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