【トッププレーヤーコラム】#6 成功体験を積むことで自信をつけるの落とし穴|菅谷美玖(所属:NeO)【フィジモンみくちゃんのラクロスコラム】
皆様、こんにちは!関東の女子ラクロスクラブチームのNeO所属の菅谷美玖です!
成功体験を積むことで自信をつける。
この言葉に出会った時、ちょうど自信ってなんだろうと迷想していた時でした。
多くのスポーツ選手が様々な成功体験を積みながら自分の中で自信に変えていったエピソードを聞いて、成功体験を積もうと心に決めました。
前回のコラムで、夢を持つと多くの目標ができるという話をしましたが、
その目標をとにかく小さいものに具体化し、目標達成=成功体験となるようにしていました。
大学生の時は実際に、
「今日は誰よりも大きな声で挨拶する」とか
「部員全員と会話する」とか
本当にそのくらいの成功体験でしたが
毎日積み重ねることによって、毎日が少し楽しくなったり、やればできるといった自信のようなものが付いていく実感はありました。
現状、成功体験を多く重ねたことで自信を持ってプレーすることができています。
社会人となり、コーチとして大学生と関わっていく中で、同じようにたくさんの成功体験を積み、自信を持って行動できるよう、目標設定の方法を伝え、実践してもらう形を取りました。
そこで、成功体験を積むことには2つの落とし穴があることに気付かされました。
その2つとは、
成功体験を積んでいくことで、
「失敗することが怖くなる。」
「自己肯定感が低いと周りの目が気になる。」
ということでした。
私目線から見ると、みんな着実に目標達成しているし、とても成長しているように感じました。
なのに本人達に聞くと、まだまだダメなんです、自信がないですと、マイナスの言葉が出てきました。
ラクロスは、大学から始める人がほとんどです。
ゼロスタートだから、初めの頃にたくさんの成功体験を積むことができます。
どんどんできるようになることで、周りも喜ぶ。それが嬉しくてもっともっとできるようになりたいと前向きに行動をします。
でも、できることが増えてくると自然と周りがそれはできて当たり前でしょという雰囲気を出してくるんです。
ミスしてもいい。その環境が周りにないとミスをすることを恐れて挑戦もできなくなるんです。
前はあんなに成長していたのに、今は全然ダメだと劣等感を感じるようにもなるんです。
成功体験を積むという行動が、自分の首をどんどん絞めることになります。
私がラクロスを始めた時はとても環境に恵まれ、
大学一年生でリーグ戦に出場した時に、四年生の先輩から、「ミスしても私たちが絶対にフォローするから何も怖がらずにいけ」という言葉をもらいました。
この言葉一つで、成功体験を積んでいく中でミスしても大丈夫だと感じ、成功体験を積むこと=自信がつくに変わります。
成功体験を積むことで自信をつける。
この言葉は、失敗を受け入れてどんどん挑戦できる環境があってこそ成り立つものだと考えます。
そんな環境作りをみんなでしていきながら、2つの落とし穴にハマらないよう、自信をつけていきましょう!
NeO 菅谷美玖