【トッププレーヤーコラム】 #8 不安との向き合い方|菅谷美玖(所属:NeO)【フィジモンみくちゃんのラクロスコラム】
皆様、こんにちは!関東の女子ラクロスクラブチームのNeO所属の菅谷美玖です!
ラクロスをしている時も、日常においても、不安という感情に押しつぶされそうな瞬間があります。
不安な感情って、私の経験上だと、あまり良い方向に作用しません。
なるべくなら不安という感情を消し去りたい。芽生えないようにしたい。そう思うことが多くあります。
皆様は不安という感情が芽生えた時どのように対処していますか?
今回は、私なりの不安との向き合い方についてお話をしていきます。
不安の正体とは
ラクロスの局面で言えば、ミスをしないかどうか。今日は良いプレーができるのかどうか。
人間関係で言えば、自分の行動が否定されないか。周りの人はどう思っているのか。
日常で言えば、このままの生活で本当に幸せになれるのかどうか。
そんな風に、不安とは、
未来に対してや、他人や周りに対する感情から生まれるものであると考えます。
そう考えると、私が思うに不安とは、自分自身で変えられる=コントロールできる感情であるのではないかと思います。
であれば、どうコントロールするかが自分の中で理解できていれば良い。
そう思い始めてから不安という感情があまり芽生えなくなりました。
不安との向き合い方
不安と向き合う時に意識していることは3つ。
- 定数と変数を理解すること。
- 論理的思考を身に付けること。
- 行動量を増やすこと。
①定数と変数
フィジモンみくちゃんコラム第二回の「行動が変わった言葉との出会い」の中にも同じような言葉が出てきました。
定数とは、変わらない数、変えられない数のこと。
変数とは、変わる数、変えられる数のこと。
不安な局面に直面したとき、ここを分けて物事を捉えられるかどうかが大切です。
「課題の分離」とも言い換えることができます。
自分の力で変えられることに対して努力を続けていくこと。
そうして結果が得られ、報酬を得れるようになることでどんどんと不安がなくなっていきます。
実際に、新卒で入社した会社を半年で辞めると決断をした時、不安はなかったというと嘘になります。
今もこれからの生活に少しの不安もないかと言われたら嘘になります。
どうやって生活していくの?それで生活していけるの?とたくさんの大人たちに言われ、どんどんと不安が蓄積していったことを思い出します。
でも、会社に属していては自分で変えられないことがたくさんあって、その箱から抜け出せば自分でコントロールできることがたくさん見えたから、それにとてもワクワクしました。
実際に現在世界的に影響を与えている、新型コロナウイルス等の予測できない未来から生まれる不安は定数であり、自分では変えられないことです。
そのことに不安を感じる必要はなく、とにかく自分自身が変えられることに目を向けるということです。
少しずつ結果が出ている現状と、上手くいかない現状に悩みながらも成長できている実感が、私の中で将来に対する漠然とした不安をなくす最大の要因になっているのだと思います。
②論理的思考を身に付ける
論理的思考とは、結論に向けて、複数の物事から筋道を立てていく思考のことを言います。
論理的思考が多少なりとも身についたことで、現状の課題を因数分解し、具体的な行動を起こせるようになりました。
不安とは見えないもの、どうなるのか予想できない時に生まれる感情です。
見えないものに対して、自分の中での情報を分けて整理して比べることが大切です。
ラクロスというスポーツは、この論理的思考を身に付けやすいスポーツだと思います。
まだまだ正解のないことが多いからこそ、すぐに答えを見つけようと思っても見つからない。マニュアルもない。
現代だと、スマホで調べるとすぐに答えが出てくることばかりですが、ラクロスはそう上手くはいきません。
自分で時間をかけて考えて、自分のプレーやチームでのプレーに対していかに言語化できるかがそのまま成長に繋がります。
そんな時に、なんとなくイメージでこんな感じとか、バーっと寄ってピタッと止まれば良いと頭でわかっていても上手くいきません。
自分の課題に対して、ビデオを見て研究して、仮説立てて次の練習でトライする。
自分が今までしてきた複数の経験を通して、他者の課題に向き合う。
さらにチームにおいては、選手主体で進めていくチームがほとんどです。
自分の思っている意見を素直に正直に伝えあっていける環境があります。
チームで上手くいかない時も、自分たちで考えて、知識を共有し合って改善していく。
それらの行動を通して、自然と論理的思考が身についている状態が理想です。
③行動量を増やす
未来がどうなるのかわからない、見えないことから生まれる不安もあります。
そのような時に大切なことは、様々な事に挑戦し、ある程度未来が予想できる状態を自分で作っていくことです。
①の変数の中で、自分でコントロールできる変数を増やしていく作業になります。
でも挑戦には恐怖や怠惰がつきまといます。
やりたいと思ってもやれない。長続きしない。
それに打ち勝つ時に大事なことが、自分の特徴を理解しているということです。
自分の強みは何か。自分が得意なこと、苦手なことは何か。
それを知っているだけでも、挑戦に対してのハードルは下がるのではないでしょうか。
今起こっている事実に対して、変数に目を向け、たくさん行動していく中で自分で考えて言語化していくこと。
それが不安に対しての向き合い方だと私は考えます。
今日お話した内容は、この動画から学んだことです。
ぜひお時間がある時にご覧ください。