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【データで語るラクロス #2】ラクロスチームの分析・アナライジングってどんなデータをとればいいの?

前回は、ラクロスチームに分析・アナライジングってそもそも大事?データをどう現場では使うの?ということについて話していきました。まだ見ていない方は(こちら)から振り返ってください。今回は、しゅんさんや長妻さんはデータでラクロスを考えるときに、どんなデータをとっているのかを聞いてみました!

<登場人物>
ラクロスコーチ 柴田陽子さん (東京大学GM、ICU HC、2020年〜ラクロス女子日本代表GM兼HC)
ラクロスコーチ 長妻頼毅さん (武蔵大学HC)
MC 小野寺ひより(ラクプラ中の人)

柴田陽子コラム:『社会に出てから大切なことは 全てラクロスから学んだ』全部読みはこちらから

ー ラクプラ 小野寺:
今回は、チームはどんなデータをとったいいのかに関してお話をしていきたいと思います。データ取るというと “シュート率” “グラボ率” みたいなメジャー所はあると思うのですが、しゅんさん長妻さんはメジャー所だけじゃなく、練習、試合、スカウティング等でどんなデータをとっていますか?まずは練習から教えてください!

ー 長妻さん:
練習は試合よりも簡単なデータになるんですけど、ひとつは “シュート” 。「誰が」「どんな状態」で「どこから」打って入ったかみたいな。あと “セーブ” 。「どっから」「どういう風に」打たれて「セーブがどう」だったかっていうのと、あと “ターンオーバー” ですね。ディフェンスの方は「ターンオーバーどんな種類なのか」「チェックで落とした」のか「プレッシャーで落とした」のか「コンタクトで落とした」のかとかをとっています!大きく分けて三種類(シュート、セーブ、ターンオーバー)とそれらの細かな状況についてところを取っているって形ですね。

ー 柴田(しゅん)さん:
良いか悪いかは分からないんですけど、年によってとってるデータは違っています。理由は、年によって “こういうラクロスをしよう” ってところのテーマが若干変わってくるので、基本的にはそのテーマに沿った内容を最も重視して指標としたいので、それが出来てるか出来てないかのマルバツをつけるためにデータをとっています。例えばトゥエルブマンライド。今はテンですけど(笑)。当時トゥエルブマンライドを重要視していたので、練習の中でも “ライドの発生回数” とか、そのライドからやりたかったのはライドから奪って早く速攻にトランジションするってところだったので、そこから “何回速攻になったかっていう割合 “とか。そういうテーマに沿ったデータを練習の中からもとってましたし、その辺の細かいデータっていうのはテーマによって変えています。
ただそんな難しいことだけじゃなくて、単純に毎回同じスクエアのメニューやってそのスクエアのメニューが何回成功しているかとか、例えば5分間の中で何回パスが回せたかとか、そういうのもそこで目標を持てるか持てないか、じゃあ2週間後までにこの数値をここまでもっていきましょうとおもって毎日それをやるのと何も目標なくなんとなく5分間過ごすのだと違うのかなと思ってそういうところの数値化っていうのもしています。

ー ラクプラ 小野寺:
テーマに沿って以外にこれは毎回やってるってのはありますか?

ー 柴田(しゅん)さん:
長妻さんが仰ってた、基本的に取った方がいいと思っているのはシュート系。あとはグラボ系、ミスボール系。そこはどの年もとってます。あとは基礎期間とかはパスキャとかの指標が多いかなって気はします。

ー ラクプラ 小野寺:
時期によっても、テーマによってもとるデータは変えてるんですね。続いてお聞きしたいのですが、練習中にとったデータを、どう練習に生かしているんでしょうか?

ー次ページー
練習中にとったデータを、どう練習に生かすのか

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