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【WEB連載】教えて純一さん|第10回: 誰でも最短で上手くなれる!3つのステップ 【個人能力向上】

こんにちは~!純一です。
まずは自己紹介です。
ラクロス21年目。ポジションはアタックで、今は全国の大学やクラブチームを周りながらラクロス
を上手くなる方法を伝えながらコーチしています。

最近寒くなってきましたね!
身体も固くなるので、自主練を頑張るときは、準備体操をしっかりしてがんばりましょうね!

田中純一さん

今日のテーマは「誰でも最短で上手くなれる!3つのステップ」という内容でお話ししてきたいと思います。

質問をいただきました。

純一さんこんにちは。私は大学3年生なので来年がラストイヤーになります。もう時間がそこまで残されていないのですが、誰よりも早く上手くなってチームにとって居なくてはならない選手になりたいです。どこから始めたらいいでしょうか?

これからオフ期間に入るので、自主練の時間も増えると思います。
できれば、新チームが始まるときに、いいスタートダッシュを切りたいですよね。

僕自身は、体格も大きくなくて、足もそこまで速くありません。そんな中で、当時全国大会常連だった関西一部リーグの同志社大学で、ラクロスを始めて5か月、一年生で一軍になり9月にリーグ戦に出場しました。
関西ユースにも選ばれたことの無かった選手と練習して、数か月で日本代表としてワールドカップに出場したという経験もあります。
どういう流れで早く上手くなったのか、シェアしたいと思います!

誰でも最短で上手くなれる!3つのステップ

①上手いひとの動きを観察してイメージする
②意識してイメージ通りに動かせるようになる
③無意識で動けるように反復練習する

一つ一つ解説していきたいと思います!

①上手い人の動きを観察してイメージする

早く上手くなるには、そもそも練習する前に『求めている動き』を『細部まで』イメージできる必要があります。

例えば、今ブレイクダンスでくるくる地面を周る動きをやって!と言われても
急には出来ませんよね。

テレビなどでなんとなく見たことある、、、くらいのざっくりしたイメージでは身体は動かすことはできません。
まずどこに手をついて、足はどこから動かし始めるのか。しっかりと観察してイメージする必要があります。

ラクロスでも一緒です。

同じパス一つ取ってみても、きれいなパスを投げる人がどんな風に投げているか、ざっくりしたイメージはあっても、細部がどうなっているのかをイメージできる人は少ないです。

・クロスはどうやって握っているのか
・クレードルはどうやってかけているのか
・上の手と下の手の持つ位置はどこか
・スイングの軌道はどうなっているのか
・ボールのリリース位置はどこなのか
・身体の向きはどうなっているのか
・下半身と上半身はどうやって連動しているのか

ざっくりではなく細かく、詳細にイメージできるところまで観察することが大切です。

僕自身は、大学一年生の時に早く試合に出たかったので、大学の先輩を見て練習するだけではなく、USA代表で当時2大会連続MVPだったマークミロンという選手の動きをビデオが擦り切れるくらい毎日毎日何度も見て完全コピーしました。
結果、気が付けば数か月後には、ディフェンダーに触られなくなっていました。

マークミロン選手の動画はこちら↓

まずは、この人のようなプレーをしたいと思う選手を見つけること。
そして、マニアックなほど細かいところまでイメージできるように、細部まで見ることが大切です。

②意識してイメージ通りに動かせるようになる

イメージの解像度がクリアになった状態で、練習します。
いいイメージがあっても、最初はそのイメージ通りに身体を動かすことはできません。

イメージ通りに身体を動かす為には、まず理想のフォームと、現状のフォームのギャップを知らなくてはなりません。
どうやって知ればいいかというと、『鏡』と『動画』です。

僕は学生時代、毎日欠かさず、学校の大きな窓に自分の姿を映し、マークミロンという選手とどこが違うのか徹底的に見て、動きを似せられるように練習していました。

持ち替えがちょっとぎこちない選手を、鏡の前に連れていって、僕が前に立って見ながら持ち替えをすると、10分ほどで別人のように上手くなります。

まずは、理想のフォームを知り、自分のフォームを確認できる環境で練習することです。
そうすれば理想と現実のギャップを知ることが出来るので、理想の形に修正出来ます。

動画もおすすめです。

僕の学生当時はスマホ無かったので、家庭用ビデオで自分の動きをマネージャーさんに撮ってもらって、メジャーリーガーの映像と照らし合わせて、コマ送りしながら自分とどこが違うのかを確認していました。

ロールをする時に足をつく幅が狭い!顔を振り向くタイミングも自分の方が遅い!など修正ポイントを見つけたら、公園に行って練習する。そんな日々を過ごしていました。

最近の携帯は、スロー再生も簡単に出来るので自分の動きや上手い選手の動きをすぐに確認することができます。

理想と現実のギャップを知り、その差を埋めるように動きを練習すること。
まずは意識して理想のイメージ通りに身体を動かせるようになることが、早く上手くなるには重要になります。

③無意識で動けるように反復練習する

綺麗なフォームが分かったら後は、身体に染み込ませます。

運動が上達する流れはこんな感じになっています。

知らない → 分かる → 意識して出来る → 無意識に出来る

手をどこの位置に置いて・・・・・・と、いちいち考えていては試合のスピードについていけません。練習や試合で理想の動きが出来る状態にするには、早く無意識に出来る状態に持ち込む必要があります。

無意識にできる為には、反復練習が欠かせません。

ラクロスをやっている人なら誰でも、最初クレードルでボールがはりつく感覚がわからないけど、ある時「重さ感じる!」「張り付いている!」と感じた経験があると思います。

運動は反復を繰り返すと、正確性があがります。

シュー練を沢山する選手は、シュートが上手いです。

それは、反復することでスイングの誤差がだんだん少なくなり、精度が上がるからです。
僕は、人よりも沢山練習するのですが、感覚で言うと彫刻で形をほっていくような、どんどん数をこなしていくと綺麗な形になっていくような、そんな感覚です。

無意識に理想の動きが出来るよう反復練習をすることが、最終ステップです。

◇最後に

今日は <誰でも最短で上手くなれる!3つのステップ> というお話しをしてきました。

誰でも最短で上手くなれる!3つのステップ

①上手いひとの動きを観察してイメージする
②意識してイメージ通りに動かせるようになる
③無意識で動けるように反復練習する

コーチをしていて、頑張っているけどなかなか上手になることのできない選手に出会うことが沢山あります。それは、頑張りが足りていないのではなく、イメージがなく反復練習に入っているという選手がほとんどです。

まずは、理想の動きをイメージする。そして、いいイメージと自分の動きのギャップをなるべく早く見つけて埋めるように反復練習をする。

ここのスピードアップをはかることが、早く上手くなる近道です。

反復練習には必ず時間がかります。ですが、上手く動いているイメージをしっかりとつけてから、反復練習をすれば必ず上手くなります。ぜひ楽しんで沢山反復練習するようにしてみてください!

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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