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【WEB連載】教えて純一さん|第6回:強いチームの共通点とは?【組織論】後編

こんにちは~!純一です。

まずは自己紹介です。
ラクロス21年目、ポジションはアタックです。
得意プレーはシュートと1on1。
今は全国の大学やクラブチームで「純一さん教えにきて~!」と言ってくださったチームを周りながらラクロスしています。

今回は前回に続き、強いチームの共通点 の続きをお話ししていきたいと思います。

強いチームの共通点 後編

④ひとに温かく、プレーは妥協しない。
⑤ワクワクして楽しんでいる。
⑥荷物が整理されている。
⑦量の力を知っている。

では早速解説していきます。

④ひとに温かく、プレーは妥協しない。

神戸大学女子ラクロス部

日本を周ってたくさんのチームと接する中で気づいたのですが、
「人に対して温かいか、冷たいか」「プレーに対して妥協するか、極めたいと思っているか」
この二つの軸で、大体そのチームがどんなチームかが分かります。

・右上:プレーを極めようとし、人に対して温かいチーム。

結論、僕が見てきたこのチームはほんまに強いな!!と思うのはここです。
プレーには妥協せず、極めようとするので練習中はみんな真剣で、時には意見をぶつけ合うこともあります。一人一人の練習量は本当に多いのはもちろん、練習外でのラクロスに対する時間の使う量も圧倒的に多いです。
人に対しては温かく、上手くても今は上手くなかったとしても、一人一人の目標を尊重して最後までみんなで高め合おうとします。ミスに対しても、ミスをする状況を減らす事に全力を尽くしますが、ミスした人を攻めるということはありません。

多くの人がチームに愛着があるため、卒業後のOBOGさんたちが継続的に関わってくれるので、チーム自体の学習が積み重なり結果チームは永続的に発展します。

・右下:プレーを極めようとし、人に対して冷たいチーム。

このチームも強くなります。
ただ、上手い人だけがやればいい。失敗に対して罵声を浴びせるが、改善する提案はしてあげない。上手くない選手が何を考えているなどには関心がない。こういうチームは、チーム自体に愛着が沸きにくかったり、そもそも4年間がしんどかったのでもうラクロスを続けないということが起こるため、チームへの学習がたまることなくリセットされます。
上手い選手がいた時に一部に上がって、すぐ下のリーグへ落ちるということが起こります。
強くなっても短期的になってしまう傾向があります。

・左上:プレーは妥協するけど、人に対して温かいチーム。

ラクロスメイクスフレンズ精神がラクロスにはあるので、日本を周って見ると、このチームが圧倒的に多いです。
とっても楽しくて、みんなのことを大切に考えるチームは素敵だなあと思います。ただ、プレーに関しては普通のチーム並みのこだわりなので、勝ちあがることはなかなかありません。

・左下:プレーを妥協して、人に対しても厳しいチーム。

あまり練習しないリーダーが、経験の浅い選手に対してめっちゃきついこというのね、、、というチームも少ないですがあります。笑
こういうチームは、一言でいうと、みんなラクロス楽しそうではないなぁ、、という印象を受けます。

あなたのチームはどこに入りますか?

僕自身は自分たちで決めたならどういうラクロスをするのも自由でいいと思っています。
ただ、チームとして永続的に強くあり続けたいのであれば、プレーを極めようと日々本気で向き合って、人に対しては温かい状態を目指すことが大切です。

⑤ワクワクして楽しんでいる。

純一さん ラクロス

強いチームは、コーチや先輩、リーダーなど立場が上の人が率先してワクワクして楽しんでいます。
そうすると、後輩もラクロスを楽しむようになります。

ラクロス好きな人と一緒にプレーしていると、自分も楽しくなってしまった経験ありませんか?
なぜそうなるのかというと、神経細胞の「ミラーニューロン」が関係しています。ミラーニューロンは他者の動作や行動を見た時に自分もその動作をしているかのように反応する神経細胞です。
「学ぶは真似る」という言葉の通り、話したり身体を動かしたり相手の気持を理解するなど、人間が成長していく全ては模倣で覚えて行くものです。
上の人がワクワクして楽しんでいるチームは強いです。

ワクワクして楽しんでいるとドーパミンがでます。
ドーパミンとは嬉しいことや楽しいことがあると分泌される脳内の神経伝達物質で、「脳内報酬」と呼ばれています。
「刺激を受ける→ドーパミンがでる→楽しい→またやりたい」このドーパミンサイクルが完成されると、まるで遊んでいるような感覚で集中して取り組めます。
今、日本代表の選手と一緒に自主練しているのですが、宿題のように課題をつぶすような練習の仕方はしていません。勝負したり、やりたいプレーを無心で練習したり、楽しく練習するようにしています。

ワクワクして楽しむことを意識していれば、沢山練習しても全く苦にならず、むしろもっとやりたい!と思えるので圧倒的に練習量が増えて上手くなります。

⑥荷物が整理されている。

整理整頓 ラクロス

僕自身、O型ですごく整理整頓が苦手なのですが、強いチームは荷物をちゃんと整理するチームが多いです。荷物がくしゃくしゃでもラクロス頑張ったらええんちゃうかな、、と思ったこともあるのですが、この動画を見た時に荷物を整理することがなぜ大切なのかを理解しました。

抜粋 マクレイヴン海軍大将のテキサス大学卒業式祝辞より

もしあなたが世界を変えたいなら、ベッドメイキングから始めましょう。もし毎朝ベッドメイキングができたとしたならば、あなたはその日の最初の目標を達成したことになる。それは小さな達成感を与え、そして何かをする励みになり、違う目標がどんどん達成される。そして最後の日に、完成した小さな一つのことは、たくさんの達成されたことに変わっているでしょう

荷物を朝揃えて練習するということは、毎日小さな目標を達成することになります。
その小さな自信が、プレーでの目標も達成できると思えるようになり、1on1の目標も達成し、試合の目標も達成できるということです。

必死に頑張った最後に試合で出し切れるかどうかは、その小さな自信をどれだけ積み重ねることができたかどうかです。

大きい目標を達成したかったら、まずは荷物をきれいに整理することから始めましょう。

⑦量の力を知っている。

無人島ラクロス

ステップ・バイ・ステップ。
どんなことでも、何かを達成する場合にとるべき方法はただひとつ、一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。
これ以外に方法はない。 - マイケル・ジョーダン -

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道 - イチロー -

お前が休んでる時、俺は練習している。お前が寝ている時、俺は練習している。お前が練習している時、もちろん俺も練習している - フロイド・メイウェザー -

なにはともあれ、量練習するチームは必ず強くなります。
練習が終わった後、日が暮れるまで自主練するチーム。夜にトレーナーさんとフットワークをしていたチーム。今も練習後に僕を誘ってくれてシュー練しているチーム。

強いチームに何か特別な秘密があるわけではなくて、誰にでもできる地味な練習を、誰にもマネできないくらいの量をやっています。

一日では一歩の差であっても、一年間立って振り返ると手の届かないほどの差になります。
必ず上手くなると信じて日々量を積み重ねていって欲しいです。

 

◇最後に

以上が僕の思う強いチームの共通点です。
いかがだったでしょうか?

強いチームの共通点 前編

①ただ練習するのではなく、目的を考えている。
②挨拶を大切にしている。
③行動力がすごい。

強いチームの共通点 後編

④ひとに温かく、プレーは妥協しない。
⑤ワクワクして楽しんでいる。
⑥荷物が整理されている。
⑦量の力を知っている。

今現在強いチームも、かつて誰かが「このチームを強くしよう」と志して今に繋がっています。
もしもあなたが、強いチームを作りたいと思ったなら、今強いか弱いかは関係ないです。

まずは、強くすると決めること

決めて行動すれば、道は必ず開けます。
あなたの一年が最高のシーズンになるように心から願っています!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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